研究課題
本研究では、以下の2つの研究課題に分けて、抗癌剤耐性克服法の開発を行なってきた。【1】エピジェネティクス制御による抗癌剤耐性克服法の確立特にこれまでの実験で耐性克服が確定しているDAP kinaseの発現制御を中心に研究を進めると同時に、DAP kinase以外の関連分子の検索も行ってきた。(1)siRNAを用いたDAPK発現ノックダウン制御による抗癌剤感受性変動メカニズムの詳細な解析:この実験で新しいCDDP耐性化機序(強力なRNA翻訳障害)を発見した。(1)細胞内シグナル伝達阻害剤によるシグナル制御のスクリーニング。(2)遺伝子発現プロファイリングによる遺伝子発現変動分子の特定と検証。(2)DAP kinase遺伝子発現と抗癌剤感受性の相関性の解析抗癌剤耐性株細胞・親株細胞におけるmRNA発現プロファイリングとDAP kinase発現とDAP kinase promotorメチル化と抗癌剤耐性レベルとの相関性の比較を行なってきた。現在はデータ整理中である。【2】漢方成分由来の抗癌剤アポトーシス抑制シグナルの同定とsiRNAによる分子標的療法の開発:本研究内容はメチル化制御では克服できない抗癌剤の耐性化を克服できる可能性に関する研究である。漢方薬由来成分によるアポトーシス抑制現象の細胞内シグナルを突き止め、その制御法を見いだすことができれば、メチル化制御では克服できない抗癌剤耐性について別の克服療法を開発できることを示している。現在はデータ整理中である。データ解析から結論が明確となれば、以下の2計画を開始する。(1)抗癌剤アポトーシス阻害物質添加に伴う癌細胞の分子応答の解析と発現制御実験を行なう。(2)抗癌剤アポトーシス阻害物質添加に伴う癌細胞の細胞内シグナル応答の解析と発現制御実験を行なう。
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