研究課題/領域番号 |
17591753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
福島 明宗 岩手医科大学, 医学部, 講師 (20208937)
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研究分担者 |
中居 賢司 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (90146035)
堀米 仁志 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (50241823)
室月 淳 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50239555)
小山 理恵 岩手医科大学, 医学部, 助手 (20291619)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | 胎児心磁図 / 自律神経 / 胎児機能評価 / 生理学 / 発生・分化 |
研究概要 |
Objective 今回我々は胎児心磁図(fetal magnetocardiography ; FMCG)を用いたRR間隔変動の時間領域解析および周波数領域解析により正常胎児の週数による自律神経発達の実態を解明するとともにIntrauterine growth restriction(IUGR)症例と正常症例との間の差異を検討した。 Methods 妊娠28〜37週の正常妊娠例(n=33)、妊娠27〜37週のIUGR例(n=15)を対象とし、磁気シールドルーム内で64チャンネルMCGを記録しFMCGを抽出した。加算平均波形より、心拍数、QRS間隔を求め、R波トリガーでRR間隔変動を作成して、時間領域指標Coefficient of variance(CV_<R-R>)および周波数領域指標(LF/HF比率)を算出した。 Results 1.正常妊娠群およびIUGR群のQRS間隔は週数との間に正の相関(y=0.58x+40.0,y=0.4x+44.4)を示した。正常妊娠群のCV_<RR>は妊娠32週-35週以前では一定の傾向を認めなかったが、妊娠32週-35週以降では妊娠週数との間に正の相関(y=0.0041x^3-0.378x^2+11.5x-111)を認めた。IUGR群のCV_<RR>値は妊娠週数に従って軽度上昇傾向(y=0.153x-1.2)を認めた。正常妊娠群およびIUGR群のLF/HF ratioは妊娠週数との間に正の相関(y=-0.0001x^3+0.0142x^2-0.4409x+5.6,y=0.03x+0.5)を認めた。 Conclusions FMCGを用いた胎児心拍変動の時間領域解析および周波数領域解析より、正常およびIUGR胎児の自律神経活動はともに妊娠週数に従って活性化していくことが明らかとなった。しかしながら副交感神経活動の発達(CV_<RR>値)は正常群とIUGR群との間に相異を認めた。
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