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2006 年度 実績報告書

T細胞・HLA・パピローマウイルスの3分子解析による子宮癌ペプチドワクチン

研究課題

研究課題/領域番号 17591756
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

前田 平生  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30134597)

研究分担者 大久保 光夫  埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (40260781)
キーワード免疫学 / ウイルス / 子宮癌
研究概要

ヒトの細胞性免疫はT細胞とHLAと抗原ペプチドの3分子の親和性に依存している.我々は,ウイルスが癌化の機序に関与している事が明らかとなっている子宮癌でこの3分子の解析を行なってきた.本年度は前年度に引き続き対象となる子宮頚癌患者に存在するヒトパピローマウイルスのgenotypeと患者のHLA頻度を解析した.次ぎに,これらのウイルスgenotypeとHLAの遺伝子情報を基に親和性の高い抗原ペプチドを解析した.
患者に有意に多いパピローマウイルスgenotypeのE6とE7抗原を網羅する9 20アミノ酸残基数の合成ペプチドを作成した.一方,患者に有意に多かったHLA-DRB1*0901と同じHLAを発現するB細胞クローンに対して,すでにこのDR分子との親和性が高い事が知られているテタヌストキシン由来のペプチドを蛍光標識して,これとパピローマペプチドとを同時に存在させてB細胞と試験管内で結合させた.この相対的親和力を比較検討し,テタヌストキシン由来ペプチドよりも親和性の強いペプチドを同定した.
その結果,患者ではHPV type 16が最も多く存在するgenotypeであり,その頻度は35/67(52.2%)であった.またHPV 16陽性患者の中でDRB1*0901 allele頻度が有意に増加していた.このHLA-DRB1*0901に結合するHPV 16 E7内部のアミノ酸配列としてE7d ; DSTLRLCVQSTHVDIRTLEを特定した.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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