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2006 年度 実績報告書

ヒト子宮内膜におけるERa転写因子

研究課題

研究課題/領域番号 17591763
研究機関大阪医科大学

研究代表者

大槻 勝紀  大阪医科大学, 医学部, 教授 (50140166)

研究分担者 後山 尚久  大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (20148430)
伊藤 裕子  大阪医科大学, 医学部, 講師 (40148432)
李 忠連  大阪医科大学, 医学部, 助手 (80319532)
キーワードendometrium / estrogen receptor / promoter / transcription factor / Biacore / Gel Shift Assay / exponential / extrapolation
研究概要

ヒト子宮内膜腺細胞におけるERαプロモーター領域の転写活性を検討する為に、luciferaseレポーターベクターを構築した。まず、翻訳開始点のすぐ上流の長さ3500ベースのERα遺伝子プロモーター領域を、レポーターベクターpGL2-Basicのluciferase上流に組み込んだ。次に、この領域に存在するPstIやNdeIなどの制限酵素配列を利用して、長さ3113ベース、2623ベース、2073ベース、1534ベース、1225ベース、508ベース、138ベースのluciferaseレポーターベクターを構築した。現在、これらのベクターをIshikawa細胞株やヒト子宮内膜腺細胞を用いて、一過性形質転換をした後、luciferase活性の測定・解析を行い、高い転写活性を持っているプロモーター断片をある程度まで特定している。
前述のプロモーター部位の更なる詳細の解析の為にBiacoreを用いて、抽出核蛋白に含まれる転写因子とDNAとの結合能を測定・解析するにあたり、適切な統計分析法がないことで、我々は独自のアルゴリズムによる回帰分析を行った結果、抽出核蛋白はDNAに結合した後、二次或いは三次元指数曲線に従って解離する特徴を持っていることを初めて明らかにした。この特徴を生かして、DNAに結合した抽出核蛋白の解離は統計学的な解析より、信頼性の高い結果が得られるため、Biacoreによる自動Gel Shift Assayは、精製した転写因子などを用いた再構築系だけではなく、実際の細胞から抽出核蛋白サンプルも更なる詳細に測定・解析することが可能になった。現在、Ishikawa細胞株やヒト子宮内膜腺細胞からの抽出核蛋白を用いて、高い転写活性を持っているERαプロモーター領域の詳細な解析を行っている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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