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2006 年度 実績報告書

オーロラAキナーゼの翻訳制御機構と婦人科領域腫瘍の悪性化への関与

研究課題

研究課題/領域番号 17591766
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

森永 伴法  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10351818)

研究分担者 玉置 知子 (橋本 知子)  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10172868)
辻 芳之  兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60148658)
吉川 麗月  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90319864)
キーワード細胞周期 / M期 / 翻訳制御 / 遺伝子発現 / がん関連遺伝子
研究概要

オーロラAの過剰発現は細胞分裂における娘細胞への染色体の均等な分配に異常をきたし、染色体異数性の原因の一つと考えられている。オーロラAを高発現するがん細胞では、そのmRNA量が増加しているだけでなく、正常細胞のそれとは長さの異なる複数のmRNAが検出されるが、これは5'-非翻訳領域の長さの違いによる。このようなスプライシング・バリアントの発現とオーロラAタンパクの増加に関連があるかどうかを明らかにする目的で、オーロラAタンパク発現に対する5'-非翻訳領域の影響を解析した。
長さの異なる複数のcDNAからPCRによって増幅した5'-非翻訳領域を、pGL3-ControlベクターのSV40プロモーターとルシフェラーゼ遺伝子の間に挿入したレポーターベクターを構築し、子宮頸がん細胞株や乳がん細胞株に導入してルシフェラーゼ活性を調べた。その結果、長い5'-非翻訳領域をもっレポーターほどルシフェラーゼ活性が低く、5'-非翻訳領域がタンパクの発現を抑制することが明らかとなった。次に、最も5'-非翻訳領域の長いcDNAをもとに、5'-非翻訳領域を5'-側と3'-側から逐次削除した欠失変異体を作製し、発現抑制作用を示す二つの短い領域を同定した。これら短い領域を、pGL3-ControlベクターのSV40プロモーター上流、あるいはSV40プロモーターの下流ルシフエラーゼ遺伝子との間に挿入してレポーターアッセイを行った結果、プロモーター下流に挿入した場合に発現抑制が観察された。以上の結果から、5'-非翻訳領域が、遺伝子発現を調節する作用をもっことが示唆された。さらに、5'-非翻訳領域をpGL3-Basicベクターのルシフェラーゼ遺伝子上流に挿入してレポーターアッセイを行ったところルシフエラーゼ発現の上昇が観察され、5'-非翻訳領域に弱いプロモーター活性があることも明らかとなった。

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公開日: 2008-05-07   更新日: 2016-04-21  

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