研究課題
基盤研究(C)
妊娠37週〜38週に行われた選択的帝王切開時に採取した子宮筋切片を用いてPCR法によりT型Ca^<2+>チャンネルのαサブユニットのcloningを行い、以下のようなT型Ca^<2+>チャンネル亜型(splicing variant)を得た。すなわちヒト妊娠子宮T型Ca^<2+>チャンネルには野生型(α1H-a:△25B/+26)の他に、チャンネルの膜貫通領域(domainIIIとIVの間)にあたるexon25Bと26のsequenceが異なる3つのsplicevariant(△25B/△26、+25/△26、+25/+26)が存在した。これらのsplice variantの生理的役割を明らかにするためにこれらのcDNAをXenopus laevisの卵に発現させて2本の微小電極を用いた電位固定法を応用して電気的特性(電流電圧曲線、活性化曲線、不活性化曲線、不活性化からのrecoveryの評価)を検討した。その結果、活性化定数、不活性化定数は△25B/△26で最も高く、+25/+26で最も低いこと、不活性化からの回復の時定数は△25B/△26で有意に早く、△25B/+26で最も遅いことなどが明らかになった。このようにvariant間の電気的特性に相違があることから、例えば妊娠中のヒト子宮平滑筋では妊娠期間に応じてこれらのvariantの発現様式に変化が生じることで妊娠に伴うその活動性や収縮頻度を変化させる可能性が示唆された。一方非妊娠子宮では△25B/△26のみが存在しており、妊娠によってsplice variantの違いが生じることが示唆された。
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