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2005 年度 実績報告書

アレルギー性鼻炎に及ぼす感染症の影響

研究課題

研究課題/領域番号 17591776
研究機関千葉大学

研究代表者

岡本 美孝  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40169157)

研究分担者 花澤 豊行  千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (90272327)
堀口 茂俊  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (30293468)
大川 徹  千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (40344981)
キーワードアレルギー性鼻炎 / 気道感染 / ウイルス / 鼻粘膜過敏性
研究概要

急性上気道感染のアレルギー性鼻炎に及ぼす影響を検討するため、スギ花粉症患者から花粉シーズンに定期的な鼻汁採取とアレルギー日記の記載依頼を行った。シーズン終了後に、鼻汁中のウイルス遺伝子(インフルエンザウイルス,RSウイルス,ライノウイルス,パラインフルエンザウイルス)の検出を核酸増殖法にて行い、また鼻症状の推移をアレルギー日記からsymptom-medicationスコアとして検討した。その結果、10名のスギ花粉症患から継時的に鼻汁の採取が可能であったが、このうち2名の患者から延べ3回、インフルエンザウイルスあるいはライノウイルス遺伝子が検出された。この検出時に一致して症状スコアの増悪がみられていた。千葉におけるスギ・ヒノキ花粉数とこの増悪した鼻症状との間に関連は認められず、症状の増悪にはウイルス感染が影響していると考えられた。さらに、これらのスギ花粉症患者は、ウイルス遺伝子検出時に上気道感染罹患の自覚はなく、鼻症状の増悪は花粉症の悪化と判断していた。スギ花粉飛散シーズンは、上気道感染の罹患も多い時期であるが、上気道感染が花粉症症状の増悪に影響している可能性が強く示唆される。
一方、ウイルス感染の鼻症状増悪の機序を明らかにするべく、B6マウスを用いて卵白アルブミン抗原として実験的鼻アレルギーモデルを作製した。RSウイルス経鼻摂取して気道感染を引き起こし、その後の卵白アルブミン点鼻誘発の影響を検討したところ、RSウイルス感染マウスでは、非感染マウスに比較して著しい強い誘発症状を呈した。この機序についての解析を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 急性感染症が上気道・下気道の慢性炎症に及ぼす影響について2006

    • 著者名/発表者名
      堀口 茂俊
    • 雑誌名

      アレルギー科 21・2

      ページ: 135-139

  • [雑誌論文] Influence of viral infection on the development of nasal hypersensitivity.2005

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Okamoto
    • 雑誌名

      Clinical and Experimental Allergy 37

      ページ: 674-684

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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