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2006 年度 実績報告書

アレルギー性鼻炎に及ぼす感染症の影響

研究課題

研究課題/領域番号 17591776
研究機関千葉大学

研究代表者

岡本 美孝  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40169157)

研究分担者 花澤 豊行  千葉大学, 大学院医学研究院, 助教授 (90272327)
堀口 茂俊  千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (30293468)
大川 徹  千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (40344981)
キーワードアレルギー性鼻炎 / スギ花粉症 / Th1細胞 / Th2細胞 / 上気道感染
研究概要

アレルギー性鼻炎に及ぼす感染の影響について、これまでの検討を継続すると共に患者末梢血中のTh1,Th2細胞について以下の検討をした。
アレルギー性鼻炎の病態の根底には、Th1/Th2サイトカイン産生のdysregulationが存在することが指摘されている。スギ花粉症患者ボランティアの末梢血中総Th1細胞、総Th2細胞をケモカイン受容体であるCXCR3ならびにCCR4を指標として、フローサイトメトリーにてスギ花粉飛散後の7月,10月、スギ花粉飛散直前の1月、直後の5月に検討を行った。また、同時に花粉の主要抗原であるCry jに対する特異的Th1細胞のクローン数、Th2細胞のクローン数をELISPOT法により解析した。その結果、末梢血中の総Th2細胞は年間を通じて変動はみられなかったが、総Th1細胞はスギ花粉飛散終了後に増加がみられた。一方、Cry j特異的Th2細胞は、スギ花粉飛散終了後徐々に低下し、飛散直後には約70%までクローンサイズの減少がみられたが、花粉飛散により再び増加がみられた。Cry j特異的Th1細胞クローンは検出率が低く、かつ低値であった。スギ花粉飛散による血中総Th1細胞の増加は、スギ花粉飛散直前、飛散中は急性上気道炎の罹患頻度が多い時期であり、感染により総Th1細胞の増加が誘導された可能性が考えられる。ただ、アレルギー日記から、急性上気道炎罹患時、及びその後に鼻炎症状の改善はみられず、むしろ増悪することが多く、感染に誘導されるTh1細胞、サイトカインは症状の増悪に作用することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 上気道感染とアレルギー性鼻炎2006

    • 著者名/発表者名
      國井直樹, 留守卓也
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 216

      ページ: 401-405

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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