研究課題/領域番号 |
17591783
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
渡邉 高弘 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90303552)
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研究分担者 |
岩崎 聡 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00232653)
名倉 三津佳 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50334983)
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キーワード | 炎症性サイトカイン / 滲出性中耳炎 / リポ多糖体 / 14員環マクロライド |
研究概要 |
中耳への細菌感染により炎症性サイトカインの産生誘導が惹起される。これらのサイトカインが本来の生体防御機構を逸脱して過剰に産生されることが小児の滲出性中耳炎の遷延化・難治化に関連していると考えられている。サイトカインの過剰な産生は中耳滲出液中に存在する細菌由来のリポ多糖体等が刺激となり引き起こされると考えられる。 本研究ではヒト上皮細胞由来の樹立細胞株を用いているが、現在はHeLaおよび教室で樹立した鼻腔癌由来の細胞株を継代培養して使用している。これらの細胞にリポ多糖体を作用させる感染実験系を設定し、種々のサイトカイン遺伝子の転写に関与する転写因子NF-κBの活性化をルシフェラーゼアッセイで検討している。同時にNF-κBの主たる活性化経路とされるNIK-IKKβ/γ-IκBα経路やp38 MAPキナーゼ経路に存在する種々のキナーゼのリン酸化がリポ多糖体により起こるかをウェスタンブロッティングで検討している。更に、これらの経路の特異的阻害剤を用いてリポ多糖体が惹起するNF-κB活性化が実際に2経路を介するものか否かの確認を行っている。 また、14員環マクロライドであるクラリスロマイシンで前処置した細胞において同様の実験を行っている。前述したシグナル伝達経路やNF-κB活性化がマクロライドによりどのような影響を受けるか、影響される場合にはマクロライドの作用点は経路のどこに存在するのかを検討している。
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