研究課題/領域番号 |
17591799
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
高野澤 美奈子 自治医科大学, 医学部, 助手 (50316543)
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研究分担者 |
太田 康 自治医科大学, 医学部, 講師 (40251285)
西野 宏 自治医科大学, 医学部, 助教授 (50245057)
市村 恵一 自治医科大学, 医学部, 教授 (00010471)
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キーワード | 嗅神経細胞 / グルココルチコイドレセプター / アポトーシス / 培養嗅神経細胞 |
研究概要 |
【背景】グルココルチコイド(GC)のマウス筋肉内投与は、マウス嗅上皮のPCNA陽性球状基底細胞と幼弱嗅神経細胞を増多させる。培養マウス嗅上皮細胞のグルココルチコイドレセプター(GC-R)の発現は培養3週以降に確認できる。(高野澤ら2005)GCはGC-R陽性マウス嗅上皮細胞のアポトーシスを誘導する。(高野澤ら2005)【目的】マウス嗅上皮細胞GC-Rのアポトーシスを誘導する経路を確認する。【方法】培養3週新生仔マウス嗅上皮細胞(GC-R陽性)の培養上清にGCおよび抗GCレセプター抗体を添加する。1:培養細胞のアポトーシスの有無をAnnexin V-FITCで染色し確認した。2:ミトコンドリアの変化による培養細胞のアポトーシスの有無をAnnexin V-FITCで染色し確認した。【結果】1:GC-R陽性細胞培養上清にGCおよび抗GCレセプター抗体を添加すると、いずれもGC-R陽性細胞をアポトーシスが誘導された。2:GC-R陽性細胞培養上清にGCおよび抗GCレセプター抗体を添加すると、いずれもGC-R陽性細胞をミトコンドリアの変化によるアポトーシスに誘導された。【まとめ】GC-Rにそのリガンドが結合すると、GC-R陽性培養嗅上皮細胞はミトコンドリアが関与するアポトーシスが誘導される。GC-Rは、GC-R陽性嗅上皮細胞のアポトーシスを誘導するいわゆるdeath receptorである。【考察】腫瘍細胞におけるGC-Rは、腫瘍細胞のアポトーシスを回避するレセプターとして報告がある。その機序はGC-Rにそのリガンドが結合すると核内Bcl2が増加することにあるとされる。嗅上皮細胞においては、GC-Rにリガンドが結合しても核内Bcl2が増加せず、ミトコンドリアの変性によるアポトーシスが誘導されているのではと推察する。今後検討を行う予定である。
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