RSウイルス感染アレルギー群(OVA/RSV群)、非感染アレルギーコントロール群(OVA/Sham群)、RSウイルス感染非アレルギーコントロール群(RSV群)の三群を作成した。 1.気道病態の解析 (1)BALF中の細胞カウント OVA/Sham群のBALF中に増加した好酸球はOVA/RSV群では有意に減少した。RSV群では好酸球は認められなかった。肺組織中の免疫染色でもほぼ同様の結果であった。 (2)BALF中のEPO測定 OVA/RSV群でのみBALF上清中のEPO活性が著明に亢進しており好酸球の脱顆粒が確認された。 (3)BAL中T細胞のサイトカインパターン(FCM) OVA/Sham群のBAL細胞中のIL-4(Th2)陽性率(10.2%)は、OVA/RSV群で低下した(5.3%)。逆にIFN-Y(Th1)陽性率(4.7%)はOVA/RSV群で上昇した(12.6%)。 (4)肺組織中の遺伝子解析 肺から抽出したRNAをRPAで解析した。RSV群で著明に発現増強したRANTES、MIP-1α、MIP-1β、MIP-2、MCP-1、IP-10はOVA/RSV群ではその発現は有意に低下した。IL-1α、IL-1β、IL-6、IL-15、IL-18、IFN-γ、TNF-α、MIFなどはRSV群で著明に発現増強し、OVA/RSV群ではその発現は有意に低下した。一方、OVA/Sham群で著明に発現増強したIL-4、IL-5、IL-13などはOVA/RSV群では発現は有意に低下した。 2.抗体によるBlocking study
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