• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

鼻の口腔内湿度調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17591814
研究機関独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター)

研究代表者

石本 晋一  国立病院機構, 東京医療センター・臨床研究センター・人工臓器機器開発研究部, 研究員 (40292932)

研究分担者 角田 晃一  国立病院機構, 東京医療センター・臨床研究センター・人工臓器機器開発研究部, 部長 (30197751)
キーワード鼻 / 口腔湿度計 / 口腔乾燥 / 慢性副鼻腔炎 / アレルギー性鼻炎
研究概要

平成19年度は両側慢性副鼻腔患者で術後両側に止血のためにタンポンを挿入して完全に鼻孔を閉塞させて口呼吸のみをを行う患者の口腔内の水分量を口腔湿度計(Mucus III)を用いて検索した。一昨年、唾液分泌低下を生じる代表的な疾患であるところのシェーグレン症候群患者で検索した場合、Mucus IIIを用いて口腔内の水分量を測定する部位としては舌で測定することが有効性であるという結果からMucus IIIを用いて舌で測定を行った。測定方法は一昨年同様にMucus IIIを用いて5回測定して平均値を算出した健常人と比較した。被検者は全身麻酔により内視鏡による両側の鼻副鼻腔手術を行った10名の患者で手術後2日目に測定した。全患者で術後鼻出血予防として完全に鼻孔の閉鎖するタンポン(アイバロン)を挿入した。測定は朝9時に行った。健常者で舌表面の水分量が30.9±1.8(値は粘膜下の水分量に依存する電荷量に比例する値)であるのに対して、慢性副鼻腔炎患者では30.2±1.5であり、結果的に有意差は認められなかった。通常、鼻が閉塞していて口呼吸の行う患者では非常に口渇感を訴えることが多い。特に睡眠時は口渇により数回覚醒する症例が多い。今回そのような状態の患者で日中の口腔内の水分量測定したが有意差は認められなかった。日中では口をできるだけ開けることを少なくして生活して健常人と同様な口腔内の環境を作りだしているためと推測した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Objective and non-invasive evaluation of dry mouth2008

    • 著者名/発表者名
      Ishimoto S, Tsunoda K, et. al.
    • 雑誌名

      ANL 35

      ページ: 89-93

  • [雑誌論文] Isolated Cochlear Nerve Hypoplasia with various IAM deformities in Children2007

    • 著者名/発表者名
      Ito K, Ishimoto S, et. al.
    • 雑誌名

      Ann Otol Rhinol Laryngol 116

      ページ: 520-4

  • [雑誌論文] Large Jugular Bulb Diverticulum invading the IAC: Imaging and Functional Study of a Case2007

    • 著者名/発表者名
      Fujimoto C, Ishimoto S, et. al.
    • 雑誌名

      Ann Otol Rhinol Laryngol 116

      ページ: 631-6

  • [学会発表] 口腔水分計のシューグレン症候群患者への応用2007

    • 著者名/発表者名
      石本 晋一, ほか
    • 学会等名
      日本口腔咽頭学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2007-09-06

URL: 

公開日: 2010-02-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi