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2006 年度 実績報告書

ラタノプロストの眼圧下降作用を規定する遺伝子多型の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17591826
研究機関金沢大学

研究代表者

桜井 真由美  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (50303269)

研究分担者 杉山 和久  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (80179168)
東出 朋巳  金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (20291370)
キーワード緑内障 / 薬剤反応性 / SNP
研究概要

本研究では、ラタノプロストの作用に関与すると考えられるタンパクの遺伝子多型が、ラタノプロスト点眼による眼圧下降の強弱に関与しているかを、検討することを目的としている。我々は昨年度、健常人において、プロスタグランジンFP受容体遺伝子のプロモーター領域のSNP(Single nucleotide Polymorphism)であるrs3753380にTを持つと、ラタノプロストによる眼圧下降率が低いことを見出した。このことから、今年度はFP受容体遺伝子の他の領域(さらに上流のプロモーター、イントロン、3'非翻訳領域)やプロスタグランジンFP調節タンパク(FPRP)遺伝子のSNPをデータベースより検索し、それぞれのSNPについて遺伝子のタイピングを行った。この結果、FP受容体遺伝子の第一イントロンにあるrs3766355と眼圧下降作用の間にも関連性が見出された。FP受容体遺伝子の他のSNPやFPRP遺伝子のSNPには、ラタノプロストによる眼圧下降率との関連性が認められなかった。
プロモーター領域や第一イントロンのSNPが、ラタノプロストによる眼圧下降作用と関連があったことは、FP受容体遺伝子の発現が薬剤反応性に関係している可能性がある。このため、FP受容体遺伝子のプロモーター領域を、ホタルのルシフェラーゼ遺伝子の上流に連結し、レポーターアッセイを行った。その結果、rs3766355の遺伝子型がC/Cホモであると、A/Aホモに比較して、ルシフェラーゼの活性が約8割になることが明らかになった。また、ハプロタイプの解析より、rs3753380がTであると、必ずrs3766355がCであることが判明した。以上より、FP受容体遺伝子のプロモーター(rs3753380)と第一イントロン(rs3766355)の多型がラタノプロストによる眼圧下降の個人差を引き起こす一つの要因である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Association between Genetic Polymorphisms of the Prostaglandin F2α Receptor Gene and Response to Latanoprost

    • 著者名/発表者名
      Sakurai M, Higashide T, Takahashi M, Sugiyama K
    • 雑誌名

      Ophthalmology (印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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