眼科手術においては、術中眼球への様々な器具の出し入れが頻繁に行われる。その状況を多くの実際の手術ビデオにおいて観察し、本実験においてもできるかぎり正確に再現できるような実験装置の設置を目指し、まず摘出豚眼の固定装置の開発を行った。再三の試行錯誤の結果ようやく豚眼への手術器具の挿入を超音波的に観察できるようになり、現在実験を続行中である。さらにin vivoにおける観察のために、ウサギ眼においても眼科手術操作を断面的に観察できる装置の試作を豚眼での結果を参考におこなっていたが、ようやく完成に近づいて、本研究の目的である眼科手術侵襲の解析を行う予定である。また本研究と関連して、臨床のおける眼科手術操作の眼血流への影響(Arch Ophthalmol)、視機能への影響(Retina)、超音波器具の比較検討(あたらしい眼科)の成果を発表することができた。
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