研究課題/領域番号 |
17591836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山本 博之 神戸大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (60335453)
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研究分担者 |
根木 昭 神戸大学, 医学系研究科, 教授 (00189359)
本田 茂 神戸大学, 医学系研究科, 助教 (60283892)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 加齢黄斑変性 / ポリープ状脈絡膜血管症 / ゲノムDNA解析 / 一塩基多型 / HTAR1遺伝子 / エラスチン遺伝子 |
研究概要 |
1.狭義加齢黄斑変性症(AMD)96例、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)112例、および正常対照者153名についてDNAの抽出を行なった。 2.我々の研究中に他施設から日本人におけるFibulin遺伝子とAMDの相関が低いことが発表され、また多因子疾患の遺伝背景を分類する手法の大きな変革によって頻度の低い遺伝子変異を用いるよりも一塩基多型の解析を行う方が有用であるとの認識が広まり主流となってきた。そのため、我々の研究も疾患感受性を左右する候補遺伝子の一塩基多型を解析する方向への転換を余儀なくされた。 3.加齢黄斑変性症の危険因子として注目され始めたLOC387715とHTRA1遺伝子のプロモーター領域の一塩基多型の分布を日本人において調べた結果、対照群とPCV群、および対照群とAMD群においてリスクアレル頻度に有意差が検出された。PCV群とAMD群間には有意差が見られなかった。 4.HTRA1遺伝子におけるリスクアレルをホモで持つ場合、PCVでは6.3倍、AMDでは13.8倍疾患にかかりやすいことが、またリスクアレルをヘテロで持つ場合、PCVでは約2.5倍、AMDでは7.4倍疾患にかかりやすいことが明らかになった。 5.次にブルッフ膜の主要構成分子であるエラスチン遺伝子の各領域の一塩基多型におけるアレル頻度を同定し、統計解析にかけた所、rs2301995のホモリスクアレル保有が対照群に対してPCVの感受性を7.56倍上昇させることが明らかになった。また、ハプロタイプ解析において対照群とPCV群間に有意な相違が見られた(オッズ比2.06倍)が、対照群とAMD群間には有意差が見られなかった。PCVに特異的は遺伝子多型が同定されたのはこれが世界初である。 6.また上記の解析においてPCV群とAMD群間においても有意差が認められた。このことはAMDとPCVの遺伝的背景の相違を明確に示すものである。
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