研究課題
摘出脈絡膜新生血管膜での解析については、加齢黄斑変性3検体、網膜色素線条3検体、特発性脈絡膜新生血管3検体、強度近視2検体の計11症例11眼において、黄斑下手術により摘出した脈絡膜新生血管膜標本を免疫組織学的に検討した。症例は16歳から79歳までで平均54.9歳であった。摘出した検体はホルマリン固定後、パラフィンブロックを作製し、厚さ3μMにて標本にして、免疫組織化学染色およびヘマトキシリンエオジン染色に利用した。抗チミジンホスホリラーゼ抗体にて全ての検体で染色が確認された。抗チミジンホスホリラーゼ抗体と抗CD68抗体を用いた二重染色により6検体にてマクロファージからチミジンホスホリラーゼの発現が認められた。過去の報告で述べられているTリンパ球、Bリンパ球からは、発現が認められなかった。動物実験での解析の準備については、既に報告した通り、有色ラット眼に半導体レーザー網膜光凝固を用いて脈絡膜新生血管モデルを作製し、それらを用いてフルオレセイン蛍光眼底造影撮影による透過性の程度や、フラットマウントを作製しレーザー蛍光顕微鏡に脈絡膜新生血管の体積の測定方法までは、予備実験にて行ったが、チミジンホスホリラーゼの阻害剤を用いて、脈絡膜新生血管の形成過程における有効性の検討までは終了できなかった。今後引き続き検討予定である。
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