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2006 年度 実績報告書

調節機能を回復させる眼内レンズの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17591853
研究機関岩手医科大学

研究代表者

黒坂 大次郎  岩手医科大学, 医学部, 教授 (20215099)

研究分担者 根岸 一乃  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10228281)
中村 邦彦  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40255526)
キーワードRhoキナーゼ / 水晶体上皮細胞 / 眼内レンズ
研究概要

平成18年度の研究では、平成17年度に研究した成果を元に研究を行った。
(1)水晶体嚢を維持するために後嚢に対するYAGレーザー治療を必要としない眼内レンズであること(後嚢混濁を抑制すること)。
種々の培養モデルを完成させ以下の結果を得た(これらの結果は現在投稿中である)。
1)眼内レンズ光学部の素材の粘着性が光学部とコラーゲン膜間の細胞の遊走に影響し、粘着性の高いものほど細胞の抑制は抑制された。
2)後嚢とコラーゲン膜間の機械的圧迫が強くなればなるほど、水晶体上皮細胞の遊走は抑制された。
3)水晶体上皮細胞の遊走は、眼内レンズ光学部縁で抑制されるが、この抑制効果に影響を与えるのは、エッジの形状であり光学部材質は関係がなかった。
4)エッジ形状がシャープだとされる眼内レンズ間でも、エッジによる遊走抑制効果には差が認められ、エッジデザインの微妙な違いが水晶体上皮細胞の遊走抑制に影響を与えていた。
以上のことより、後嚢混濁を抑制する眼内レンズには、後嚢と眼内レンズ後面の接着が強くなるような光学部の強い粘着性、支持部による機械的圧迫、効果的に細胞の遊走をブロックする光学エッジ形状が重要であることが判明した。
(1)前嚢混濁の制御-細胞運動・収縮力およびα平滑筋線維アクチンの発現に対する影響
細胞体の収縮に影響すると思われるRhoA、ROCK/Rhoキナーゼの阻害剤を用いて検討を行った。収縮力とα平滑筋線維アクチンの発現に対する影響を検討したが、一定した結果は得られなかった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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