研究課題/領域番号 |
17591873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
河合 佳子 信州大学, 医学部, 助手 (10362112)
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研究分担者 |
伊古美 文隆 信州大学, 医学部, 助教授 (50262704)
水野 理介 信州大学, 医学部, 講師 (30273080)
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キーワード | リンパ管 / 内皮細胞 / 培養 / 運動能 / 浸潤能 |
研究概要 |
本年度は主にラット・マウス等の小動物を用いて様々な部位からのリンパ管内皮細胞を分離・培養し、部位別のリンパ管内皮細胞の生物学的特性やリンパ管新生促進因子につき詳細な検討を加えた。具体的には、 1)ラットおよびマウスの腸骨リンパ節輸入・輸出リンパ管よりリンパ管内皮細胞を分離・培養し、酸素濃度変化による増殖能の違いや、既知のリンパ管新生促進因子であるVascular Endothelial Growth Factor(VEGF)-C刺激による反応の違いにつき検討した。 2)低酸素環境下および通常酸素環境下においてリンパ管内皮細胞を培養して蛋白を抽出し、Western Blot法を用いてendothelial Nitric Oxide Synthase(eNOS)の活性化につき検討を行った。 3)同上の培養条件でリンパ管内皮細胞を培養してmRNAを採取し、DNA micro arrayを用いて細胞表面の接着分子の発現やその他の遺伝子発現の変化につき検討している最中である。 4)リンパ管内皮細胞と血管内皮細胞を用い、血管新生促進因子であるVEGF165およびリンパ管新生促進因子であるVEGF-Cで刺激した後にmRNAを採取し、前述のarrayの結果も含めてVEGF R3遺伝子の発現変化につきRT-PCR法を用いて検討した。 5)リンパ管内皮細胞を用いて、前述のリンパ管新生促進因子で刺激し、マトリゲルへの浸潤能、運動能、管腔形成能、透過性について検討し、リンパ管新生促進の最適条件を探索した。 以上の研究を行うにあたり、主な設備は整っているものの各種実験器具を手洗いしていたため、超音波洗浄器を設備備品として購入し、大幅な洗浄時間の短縮ができた。
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