研究課題/領域番号 |
17591876
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 獨協医科大学 (2006) 福島県立医科大学 (2005) |
研究代表者 |
鈴木 康俊 獨協医科大学, 医学部, 講師 (20325963)
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研究分担者 |
朝戸 裕貴 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20222581)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | 創傷治癒 / 皮膚モデル / 創傷治癒モデル / ケロイド・肥厚性瘢痕 |
研究概要 |
1.耳垂ケロイドから線維芽細胞を採取し、真皮モデル(収縮コラーゲンゲル)を作成し、その収縮の経過、硬さ(共振動によるインピーダンス)を測定するモデルを作成した。ケロイド真皮モデルは、正常皮膚由来線維芽細胞によるモデルに比べて収縮過程が早く起こり、またより硬く収縮する性質を示した。またケロイドの治療薬であるトリアムシノロンの培地への添加により、その収縮過程と硬度が抑制された(正常線維芽細胞では、硬度は不変)。ケロイド真皮モデル作成を作成する初期段階で、培地にトリアムシノロンを添加することにより作成した真皮モデルの硬度は、正常真皮モデルに対して、有意な差はなかった。また培養5日目以降の培地に、トリアムシノロンをすることにより、培養10日目の硬度に、有意な差を認めなかった。これらより、トリアムシノロンには、コラーゲンゲルが収縮する過程ならびに、収縮したコラーゲンの硬度を抑制する働きがあることを証明した。 2.ケロイド真皮モデルを用いて、創傷治癒モデルを作成した。ケロイド創傷治癒モデルは、正常創傷治癒モデルと同様の、表皮層の再形成が見られた。免疫染色では、一般的な分化マーカーの発現に、大きな差異は認めなかった。また、真皮組織から線維芽細胞を取り除いた無細胞真皮(アロダーム)を用いた皮膚モデルを作成した。無細胞真皮による創傷治癒モデルでは、元となる表皮層の形成が不十分であり、同様に表皮層の再形成が不十分であり、基底層・基底上層の形成が悪く、角化層への分化が特徴的であった。表皮形成に対して、線維芽細胞の性状より、線維芽細胞の有無が大きいことが示唆された。 3.神経線維腫のカフェオレ斑から採取した線維芽細胞による皮膚モデルで、正常皮膚由来の線維芽細胞による皮膚モデルより、著名に色素濃度が上昇した。皮膚モデルが、表皮と真皮の細胞間相互的影響を検討するためのモデルとして有用であった。
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