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2007 年度 実績報告書

重症呼吸不全に対する液体換気の有効性と安全性に関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 17591884
研究機関山梨大学

研究代表者

松田 兼一  山梨大学, 医学部附属病院, 教授 (60282480)

研究分担者 平澤 博之  千葉大学, 名誉教授 (80114320)
織田 成人  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90204205)
仲村 将高  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30315436)
キーワード呼吸不全 / 肺障害 / 液体換気 / 液体呼吸 / 人工呼吸 / フルオロカーボン / 救急医学 / 集中治療
研究概要

本年度も前年度に引き続き以下の研究を行い,新たな知見を得た.
まず.成熟ラットを用い,従来の酸素ガスを用いた従量式人工呼吸管理を小動物用人工呼吸器を用いて行った.これをコントロール(GasV群)とした.GasV施行中,操作条件を種々変更し,各操作条件に対する血行動態,血液ガス分析値の変化を検討した.
次に,フルオロカーボンをラットの肺内にあらかじめ注入した後,従来の酸素ガスを用いた従量式人工呼吸管理(PLV)を行った.これをPLV群とした.PLV施行中,操作条件を種々変更し,各操作条件に対する血行動態,血液ガス分析値の変化を検討した.
最後に,先のデータを用いて,分時換気量(MV)と一回換気量(VT)および吸気呼気時間比(I:E)を種々変化させたときのGasVとPLVにおけるPaCO2,PaOの変化の違いを検討した.MVを変化させたときのPaO2はGasV群では変化なかったものの,PLV群では,I:E=1:2の時にはMVが大きいほど上昇し,I:E=1:1の時には極大値を持った.PaCO2は両群ともMVが大きいほど低下し,その変化率はPLV群の方が大きかった.次にVTを変化させたときのPaO2,PaCO2はGasV群で大きな変化はなかったものの,PLV群ではVTが小さいほどPaO2は低下し,PaCO2は上昇することが判明した.また,I:Eを変化させたときのPaO2,PaCO2はGasV群で大きな変化はなかったものの,PLV群ではI:Eが大きい方ほどPaO2は低下し,PaCO2は上昇することが判明した.
以上より,PLVにおける人工呼吸器の操作条件に対するPaO2,PaCO2の変化はGasVとは全く異なるため,PLVを安全に施行するためにはPaO2,PaCO2をモニタリングしながら操作条件を決定する必要があると結論された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Liquid ventilationの有用性と将来の展望2007

    • 著者名/発表者名
      松田兼一
    • 学会等名
      第70回日本呼吸器学会近畿地方会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2007-12-08
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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