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2006 年度 実績報告書

Heart rate variabilityによる有害イベント予測プログラム

研究課題

研究課題/領域番号 17591889
研究機関広島大学

研究代表者

谷川 攻一  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (90258624)

研究分担者 河本 昌志  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (40127642)
酒井 浩  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (40363072)
キーワードHeart Rate Variability / 有害イベント / 集中治療
研究概要

平成17年度は平成15-16年度に入室した患者において、低酸素症による心停止発生事例についてPIMSよりRetrospectiveにデータ収集し解析を行った。Retrospectiveデータ解析では集中治療部入室中に突然の心肺停止となった症例1例を対象とした。ただし、PIMSサーバのデータを分析するにあたって、蓄積されたデータの周波数(Frequency)が大きすきることが明らかとなった。残念ながら、PIMSサーバに蓄積される心電図データにおけるHRV解析ではイベント発生前にその変化を予測することが困難であること判断した。そこで、PIMSセントラルモニターに蓄積される心電図波形データを独自に開発した解析プログラムを使用してHRV分析することとした。
平成17-18年中に広島大学病院高度救命救急センター・ICU入室中患者において2例の心肺停止例が発生した。この2例についてPIMSに記録された心電図波形データを我々が独自開発した波形解析プログラムを用いて心停止前4時間の心拍変動を調べた。しかしながら、心停止前心拍変動解析において不自然なデータが認められたため、本システムの信頼性の再確認を目的として、健康ボランティアを対象として体位変換による心拍変動データを集積し、分析した。その結果、今回開発した解析プログラムでは微細なHRVを捕らえていない可能性が示唆された。その理由としては記録される心電図波形周波数が低いこと、ベッドサイドモニターにおいてノイズが入る頻度が多いことが考えられた。
一方、平成18年よりProspectiveデータ収集解析も実施した。この目的のために、集中治療部入室中患者ベッドサイドモニターに心電図アナログデータ波形分析システムを構築した。このシステムはフィールドレコーディングユニット、波形表示処理プログラム、入力ケーブル、パーソナルコンピュータ、フラッシュメモリより構成される。本システムを用いて、有害イベントが発生する可能性の高いと考えられた重症意識障害患者ベッドサイドモニターに設置し、48時間観察を実施しているが、今までのところ有害事象は発生しておらず解析を行うまでに至っていない。
本研究の課題は、高度救命救急センター・ICUにおける低頻度の有害事象を捉えることの困難性及び高頻度に発生するベッドサイドモニターへのノイズ混入である。心電図電極を工失するなどノイズ混入を少なくするための措置を実施しており、引き続き重症患者においてデータ集積を進めたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Landiolol decreases cardiac output by reducing heart rate and stroke volume.2007

    • 著者名/発表者名
      Hideki Fukuda
    • 雑誌名

      Anesthesia and Resuscitation 43

      ページ: 19-23

  • [雑誌論文] Emergency Medical Service Systems in Japan; past, present, and future2006

    • 著者名/発表者名
      Tanigawa K
    • 雑誌名

      Resuscitation 69

      ページ: 365-370

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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