研究概要 |
【実験方法】虚血中枢神経モデルとしての脊髄持続圧迫を行ったラットを、圧迫処置後、下肢の運動神経障害を確認し、A-D群(A群;酸素濃度21%、1気圧(コントロール)、B群;酸素濃度100%、1気圧、C群;酸素濃度21%、2.5気圧、D群;酸素濃度100%、2.5気圧)に分け、脊髄圧迫処置後8時間から、作特殊実験用ケージにいれ空気加圧による気圧負荷を行った。酸素-圧暴露実験を開始した。本年度までに施行した予備実験によって、圧暴露は、前年度までの予備実験により設定したスケジュールに基づき、設定圧暴露は、6時間ごとに大気圧に6時間の減圧期間をおいた間欠的圧暴露として実験を行った。尚、設定酸素濃度は、圧暴露開始より24時間持続し、以後は、酸素投与は中止している。気圧負荷の効果判定として96時間後の脊損ラット立ち上がり時間(行動学的評価)を測定した。行動学的評価を行った直後に脊髄組織を摘出し、脊髄灰白質のマイクログリアの増殖などの組織学的変化を行うため急速凍結処理を行い、凍結標本として保管した。【結果】D群の高濃度酸素では、実験を行った全症例でラットは、死亡した。A,B群では、背損ラット立ち上がり時間に有意な差異は認められなかった。C群においては、一部、立ち上がり時間がコントロールより良好であった。(研究は、中途中止のため統計学的有意差は見出せなかった)組織学的検討は、実験期間の短縮のため施行できていない。
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