研究課題/領域番号 |
17591919
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
豊島 邦昭 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10112559)
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研究分担者 |
瀬田 祐司 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (90291616)
豊野 孝 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10311929)
片岡 真司 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (80364149)
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キーワード | 味蕾 / 免疫組織化学 / III型細胞 / シナプトタグミン / セロトニン |
研究概要 |
哺乳動物の味蕾には、I型、II型、III型と呼ばれる形態や機能の異なった細胞型が存在する。その中で、III型だけにシナプス小胞がみられ、求心性シナプスを形成することから、味覚受容に重要な役割をもつことが示唆されている、しかしながら、III型細胞のマーカーについては、セロトニンやPGP9.5などが知られているのみで、他型の細胞に比べると、マーカー物質については、あまり知られていない。本研究では、III型細胞がもつシナプス小胞に注目した。シナプス小胞放出関連蛋白質であるシナプトタグミン抗体による免疫組織化学により、シナプトタグミンがIII型細胞の同定に有効であることが明らかになった。またIII型細胞はセロトニンを含有することが知られているが、セロトニン前駆物質である5-HTPを脱炭酸してセロトニンを合成するアロマティクLアミノ酸脱炭酸酵素を細胞内にもつことが明らかになり、本酵素もIII型細胞の新しいマーカーとして用いることができることを示した。
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