研究課題
味覚障害は亜鉛欠乏と密接に関連があることが知られている。しかしながら亜鉛欠乏により味覚障害が引き起こされる原因は明らかになっていない。味覚受容は、味物質が味覚受容体に結合することにより行われることから、味覚障害においては味覚受容体の数の減少が原因の一つである可能性があると考えられる。特定の遺伝子の転写を制御する転写因子は、その遺伝子の転写制御に関係するDNA配列に結合することにより転写の制御を行う。このような転写を制御する転写因子には多くの種類がある。その中には、転写因子中のDNA結合領域に亜鉛を配位することで特定の立体構造をとり、DNAに結合するものがある。このように転写因子には亜鉛がDNAの結合に必要な転写因子が多く存在する。そこで味覚障害においては亜鉛欠乏により、味覚受容体の転写を制御する転写因子が、転写制御に関係するDNA配列に結合できず、味覚受容体の転写量が減少し、その結果、味覚受容体の数が減少し味覚障害がひきおこされている可能性が推察される。本研究では、ヒトうま味・甘味受容体T1R3遺伝子の転写制御に関係するDNA配列であるプロモーター領域の検索をレポーターアッセイ法により行った。その結果、開始コドン上流0.2kbの領域中にプロモーター領域が含まれることが明らかになった。
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