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2007 年度 実績報告書

もう一つのヒトう蝕原因菌で遅れている潰伝子機能解明への一つのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17591925
研究機関東京歯科大学

研究代表者

佐藤 裕  東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (70085827)

キーワードmutans streptococci / グルカン / 凝集 / 細胞壁アンカータンパク / gbpC1,gbpC2遺伝子 / グルカン結合タンパク / Streptococcus sobrinus / db1A,db1B遺伝子
研究概要

ヒトう蝕に重要なS.sobrinusでgbpC遺伝子ホモログが予想外にも2つ(gbpC1,db1A)存在することを昨年度報告したが、The Institute of Genomic Research (TIGR)において当時公開されていたS.sobrinusのゲノムデータベース検索で高いホモロジーを示す領域をもつ複数のContigが検出されることなどから、更に別のホモログの存在が推定され,両遺伝子の上下流をPCRベースのゲノムウォーキングしたところ、更に2つのgbpC遺伝子ホモログが検出され、それぞれをgbpC2,db1Bと名付けた。これら4つの大腸菌リコンビナントタンパク質はGbpC1以外は全てグルカン結合活性を有していた。また全く凝集を示さないOMZ176株はgbpC2,db1A,db1Bの全てでフレームシフト変異が検出された。又,他の研究室で以前にアルキル化剤による変異誘発を6715株について行いグルカン依存性凝集をおこさない株を分離しているが、この株において4つの遺伝子の塩基配列を解析したところ、db1B遺伝子にのみ変異が検出された。従って、S.sobrinus6715株ではdb1B遺伝子がグルカン依存性凝集関与していると結論づけた。しかし、S.sobrinusのいくつかの株では、Db1A,Db1Bタンパク質の発現量にかなりの差があることが分かり、グルカン依存性凝集関与するタンパク質は株によって異なるかもしれないと考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] One of two gbpC gene homologues is involved in dextran-dependent aggregation of Streptococcus sobrinus.2007

    • 著者名/発表者名
      A Kagami, K Okamoto-Shibayama, Y Yamamoto, Y Sato, H Ki-zaki
    • 雑誌名

      Oral Microbiol Immunol 22

      ページ: 240-247

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Four gbpC Gene Homologues in Streptococcus sobrinus2007

    • 著者名/発表者名
      Y Sato, A Ishikawa, K Okamoto-Shibayama, K Takada, M Hirasawa
    • 雑誌名

      Journal of Oral Biosciences 49

      ページ: 303-308

    • 査読あり
  • [学会発表] S.sobrinus 6715株に検出された4つのgbpC遺伝子ホモログ2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤 裕, 柴山 和子, 高田 和子, 平澤 正知
    • 学会等名
      第49回歯科基礎医学会
    • 発表場所
      札幌市、北海道大学
    • 年月日
      2007-08-31

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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