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2006 年度 研究成果報告書概要

siRNAによる唾液腺開口分泌におけるSNAREタンパク質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17591945
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関北海道医療大学

研究代表者

田隈 泰信  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40095336)

研究分担者 荒川 俊哉  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40306254)
岡山 三紀  北海道医療大学, 歯学部, 助教 (30382500)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
キーワードsiRNA / 開口分泌 / SNAREタンパク質 / 唾液腺 / 遺伝子ノックダウン / SNAP-23 / dominant-negative変異体
研究概要

唾液腺には多数のSNAREタンパク質が発現しているが、開口分泌にどのSNAREが直接関与しているか明らかではない。本研究では、唾液腺細胞を用いる研究の前段階として、トランスフェクション効率の高いHeLa細胞をモデル細胞として、HeLa細胞の構成的分泌におけるSNAP-23の役割を、(1)siRNAによる遣伝子ノックダウン、および(2)dominant-negative変異体の過剰発現、という異なる二つのアプローチを用いて研究した。
その結果、同様の構造と機能をもつSNAREタンパク質が存在しないSNAP-23の細胞レベルをsiRNAによって90%低下させても、SEAP活性を指標としたHeLa細胞の構成的分泌は全く影響されなかった。同様に、SNAP-23とsyntaxin-4のダブルノックダウンによってそれぞれのタンパク質のレベルが80-90%低下したにもかかわらず、SEAPの構成的分泌は抑制されなかった。その際、他のSNAREタンパク質が代償的に増加する現象は認められなかった。
次に、C端から8アミノ酸残基削除したSNAP-23のdominant-negative変異体の発現ベクターを構築し、これをHeLa細胞に過剰発現させ、分泌に対する影響を調べた。その結果、SEAPの分泌は全く抑制されなかったが、GFP標識したヒト成長ホルモンhGH-GFPを発現させ共焦点顕微鏡で観察したところ、hGH-GFPを含む分泌小胞が細胞の辺縁部でカバーグラスと接触する部位に蓄積する像が見られた。このような変化は、C端から49アミノ酸残基削除したコントロールベクターでは全く見られなかった。
これらの結果から、SNAP-23はHeLa細胞の構成的分泌に関与しているが、その役割は必須ではなく、他のSNAREタンパク質によって一部代償可能と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Role of VAMP-2,VAMP-8 in constitutive exocytosis from HSY cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Oishi Y, Arakawa T, Tanimura A, Itakura M, Takahashi M, Tajima Y, Mizoguchi I, Takuma T
    • 雑誌名

      Histochem. Cell Biol. 125

      ページ: 273, 281

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Role of VAMP-2, VAMP-7, and VAMP-8 in constitutive exocytosis from HSY cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Oishi Y, Arakawa T, Tanimura A, Itakura M, Takahashi M, Tajima Y, Mizoguchi I, Takuma T
    • 雑誌名

      Histochem. Cell Biol. 125

      ページ: 273-281

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2008-05-27  

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