研究課題/領域番号 |
17591963
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
岩崎 裕一 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (30151723)
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研究分担者 |
誉田 栄一 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30192321)
細木 秀彦 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60199502)
前田 直樹 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10219272)
工藤 隆治 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10263865)
久保 典子 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (00234485)
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キーワード | 顎関節 / 3T-MRI / DICOM Viewer / 3D / 画像処理 / Web Viewer |
研究概要 |
目的) 本研究の目的は、現有3T-MR装置で顎関節部硬軟両組織の鮮明な画像を得るために、新たに顎関節専用サーフェースコイルを開発し、顎関節の形態的・機能的変化を従来の1.5T-MR装置より、詳細に、正確に診断分析できる方法を開発することである。 材料および方法) 本学倫理委員会の承認のもと、ボランティア9名を研究対象とした。 1.3T-MR用顎関節部3inch Dual Surface Coilの開発:新規に開発したSurface Coilとバージョンアップしたソフトウェアを用い、鮮明な画像が得られる最適な撮像法(撮像シークエンス、撮像断面の位置など)について検討した。 2.顎関節の形態的・機能的変化を診断分析できるシステムの開発:形態と機能時の動態を3次元的にわかりやすく表示し、診断分析できる方法について検討した。 結果) 1.3T-MR用顎関節部サーフェースコイルの開発:顎関節部硬軟組織の形態の描出は下顎頭長軸に垂直な断面の画像が適していたが、動態の把握には、運動方向に沿った断面の画像でも可能であった。 2.顎関節の形態的・機能的変化を診断分析できるシステムの開発 1)形態的分析 MPR(多断層再構成表示)および3D表示による分析が可能な現有のViewerなど各種ソフトウェアを用いて、わかり易く表示できるようにした。 2)機能的分析 3D表示した画像をPseudo-Cine MR像として、開閉口時左右側下顎頭・関節円板の運動の分析を可能とした。画像処理法による形態分析の半自動化を試みたが単純な閾値処理では、顎関節部諸構造を分離できなかった。また、単純なフリーハンドのトレース法では膨大な分析時間が必要で、また、位置合わせの精度などに問題があった。そこで、輪郭上のポイントを結ぶスプライン曲線によるトレース法を用いたところ、分析時間の短縮と位置合わせの精度の向上を図れた。臨床に用いるためには、撮像条件を考慮したコンピュータ支援診断機能(CAD)による最適な画像処理法により、より高速、正確に骨、関節円板の運動を診断分析する方法を開発する必要性がある。
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