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2006 年度 実績報告書

小型半導体ガンマカメラを用いた顎顔面領域の核医学診断

研究課題

研究課題/領域番号 17591975
研究機関日本歯科大学

研究代表者

羽山 和秀  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 助教授 (60120713)

研究分担者 土持 眞  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20095186)
外山 三智雄  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (00217564)
キーワード放射線 / 海外共同研究 / アメリカ / 骨シンチグラフィ / 小型半導体ガンマカメラ / シンチレーションカメラ / 顎顔面領域 / 病巣ファントム
研究概要

本研究に導入した臨床普及型小型半導体γカメラ(臨床普及器)および普及型小型半導体γカメラ試作器(試作器)の基本性能はエネルギー分解能に優れており、Tc-99m 30MBqを入れたS字のファントームでは2秒の撮像時間で通常のシンチカメラよりも明瞭に描出が可能と感度および解像力にも優れていた。病巣シミュレーション実験では病巣ファントム2個を水槽内で水深、中心間距離を変化させて撮像し、2個の近接するSN描出について視覚的評価をしたところ、両者ともSNを確認できた。またshine-through現象(INJに近接する病巣の検出がINJの高い放射能によって障害されてしまう現象)実験では、病巣ファントムとインジェクション(INJ)ファントムを用いて水槽内で水深、中心間距離を変化させて撮像し、INJ部に近接する病巣描出について視覚的評価をしたところ臨床普及器と試作器とはほぼ同様な描出能を有することが分かった。
この小型半導体γカメラの臨床における有用性の研究は共同研究施設ごとに各倫理委員会の承認を得てインフォームドコンセントの得られた患者に対して行われた。頭頸部疾患127症例(悪性腫瘍72例、良性腫瘍4例、唾液腺腫瘍6例、唾石症5例、口腔内乾燥症7例、シェーグレン症候群4例、骨髄炎10例、顎関節症7例、その他11例)に対しシンチグラフィを小型半導体γカメラおよび高分解能角形シンチカメラを用いて行った。小型半導体γカメラでは短時間に良好な画像を得ることが出来た。さらに有棘細胞癌(新潟県立がんセンター:5-30秒撮像)のセンチネルリンパ節イメージングを行ったところリンパ節が明瞭に描出された。国際共同研究としてJohn Wayne Cancer Institute(サンタモニカ、米国)でリンパシンチグラフィに試用したところ撮像時間30秒にてリンパ節を明瞭に描出することが可能であった。このように小型半導体ガンマカメラは小型、軽量で取り扱いに優れるとともにリンパ節の描出や検出に利用可能で、センチネルリンパ節シンチグラフィ等の臨床応用に十分な性能を持っていると考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 口腔領域における画像診断の新たな展開 センチネルリンパ節の画像診断2006

    • 著者名/発表者名
      土持 眞
    • 雑誌名

      The Journal of Dental Engineering 152

      ページ: 9-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Small high resolution Gamma Camera for Sentinel node biopsy2006

    • 著者名/発表者名
      Tsuchimochi M
    • 雑誌名

      Clinical Case studies in the Third Dimension 2

      ページ: 275-282

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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