研究課題/領域番号 |
17591979
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
湯浅 賢治 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (40136510)
|
研究分担者 |
香川 豊宏 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (00258592)
大関 悟 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80117077)
三輪 邦弘 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (10136509)
前田 顕之 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (70333242)
谷口 邦久 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (90105685)
|
キーワード | 口腔癌 / 頸部リンパ節 / CT / MRI / 超音波検査 |
研究概要 |
平成17年度は以下のような頸部リンパ節の画像および病理組織データの収集および分析を行った。 1.口腔癌患者の頸部のCT、MRIおよび超音波検査を行い、各画像上でのリンパ節のサイズおよび画像所見を評価し、リンパ節の存在部位のマッピングを行った。マッピングにはすでに開発を行っていた頸部リンパ節自動マッピングシステムを用いた。なお、これらのデータベース化を行った。 2.頸部郭清術を行った摘出物のMRI撮像を行い、摘出物内でのリンパ節を存在部位の同定を行うことを試みた。しかし、予測したような明瞭な像を得ることができなかった。撮像シークエンスの検討または本方法の有用性についても今後検討する必要があると考えられた。 3.頸部郭清術を行った口腔癌患者のリンパ節の剖出を行い、剖出したリンパ節の病理組織所見の評価を行った。この病理所見と上記1)の画像所見との比較を行い、データベース化を行った。 4.口腔癌を有しない患者の頸部リンパ節のドプラ超音波検査を行い、頸部リンパ節内の血流の走行状態および血流の分布状態の定量分析法の考案を行った。さらに、本方法を用いて、炎症性リンパ節腫大と悪性腫瘍の比較検討を行い、炎症性リンパ節における血管走行および血流分布の特徴を見出すことを行った。 5.口腔癌患者の頸部リンパ節診断に対するMRIのDWIBS法のリンパ節描出能の検討を行った。DWIBS法を用いることにより、T1強調画像やSTIR画像では検出できないリンパ節を描出できるとの結果を得た。また、DWIBS法では、摘出物から剖出したリンパ節数とほぼ同じ数のリンパ節が描出可能であることを示唆するものであった。しかし、炎症性リンパ節と転移性リンパ節との鑑別はできないであろうとの結果も得た。
|