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2007 年度 研究成果報告書概要

頚部リンパ節転移に対するオーダーメイド画像診断システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17591979
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学・歯科放射線学
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

湯浅 賢治  福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (40136510)

研究分担者 香川 豊宏  福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (00258592)
大関 悟  福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80117077)
谷口 邦久  福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (90105685)
三輪 邦弘  福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (10136509)
小川 和久  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (90105726)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
キーワード口腔癌 / 頸部リンパ節 / 超音波検査 / CT / MRI
研究概要

本研究の成果は以下のとおりである。
1. CTにおいてRim-enhanceを呈した転移リンパ節の低吸収域は病理組織学的にも壊死巣を含んではいたが、すべてが壊死巣ではなく、腫瘍蜂巣、角化および線維組織も存在していた。これまでの低吸収域は壊死巣を表すとの報告に加え、腫瘍蜂巣、角化巣および線維組織も存在すると言う新たな知見である。
2. CTにおいて、非転移リンパ節の低吸収域を示す領域は病理組織学的には脂肪組織または出血であった。これまで非転移リンパ節の低吸収域は脂肪であるとされていたが、出血も存在するとの新たな知見である。
3. MRIのT2強調画像において、転移リンパ節の約32%が高信号領域を示すが、一方、中程度の信号領域を示す場合も約32%あった。高信号を呈する部分は病理組織学的には嚢胞様構造物および角化領域であった。中程度の信号領域は角化領域であった。このように、角化領域は高信号または中程度の信号と違った信号強度をしめした。組織学的な成熟段階により信号強度が変化することが示唆された。
4. Dynamic-MRIにおいて、従来のROI法より小さいsmall ROI法を考案し、その有用性について検討を行った、本方法を用いることにより、リンパ節内の微細な組織構造の診断に有効であることが示唆された。正常リンパ組織は急増急減型、腫瘍巣は急増漸減型、壊死巣および角化巣は漸増型または無造影型を示した。
5. 超音波ドプラー画像において、リンパ節内の血流は歯の状態に左右されることが示唆された。本結果は個体の口腔内衛生状態を加味した転移リンパ節の超音波ドプラーの診断基準作成に有用な所見である。

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公開日: 2010-06-09  

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