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2006 年度 実績報告書

ヒト歯髄細胞におけるサイトカインによるプラスミノーゲンアクチベータの活性化調節

研究課題

研究課題/領域番号 17592001
研究機関日本大学

研究代表者

橋爪 英城  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (10256894)

キーワードPlasminogen activator / IL-1β / TNF-α / uPA
研究概要

申請者はこれまでに、炎症局所における細胞外マトリクスの破壊に関与するTissue-type plasminogen activator (tPA)について、炎症性サイトカインであるIL-1βとTNF-αが培養ヒト歯髄細胞のPAの活性を上昇させること、IL-1βとTNF-αによるPAの活性化にはチロシンのリン酸化が必要で、さらにNF-κBによる合成を介した活性調節が存在することを明らかにした。本年度は、RT-PCR法によってIL-1βとTNF-αによるPAの合成に関わる細胞内シグナルについて検討し以下の結果が得られた。
1.IL-1βとTNF-αによるPA活性の上昇は、uPAの合成によるものである。
2.protein tyrosin kinase inhibitorのgenisteinあるいはherbimycin Aの存在下ではIL-1βとTNF-αによるuPAの合成は抑制され、protein tyrosin phosphatase inhibitorであるorthovanadate存在下ではTNF-αによるuPAの合成は促進した。
2.NFκB inhibitorであるpyrrolidinedithocarbamateはTNF-αによるuPAの合成を抑制した。
3.PKC activatorであるphorbol 12-myristate 13-acetateは、uPAの合成を促進した。
4.IL-1βとTNF-αはuPAの合成を相乗的に促進した。
5.PMAの存在下では、IL-1βとTNF-αによるuPAの合成を相乗的に促進した。
培養ヒト歯髄細胞におけるIL-1βとTNF-αによるPAの活性化調節にはuPAの合成によるもので、、NF-κBを介したチロシンのリン酸化が必要であることが示唆された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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