申請者は培養ヒト歯髄細胞を用いた研究で、IL-1βとTNF-αが炎症局所における細胞外マトリクスの破壊に関与するPlasminogen activator(PA)の活性を上昇させること、活性調節はUrokinase PAの分泌によることを確認した。またIL-1βとTNF-αによるPAの活性化にはチロシンのリン酸化が必要で、NF-κBによる合成を介した活性調節が存在することを明らかにした。 1.IL-1βとTNF-αによるPA活性の上昇は、uPAの合成によるものであり、従来報告されてきたTissue PAの合成と分泌はほとんど認められなかった。 2.protein tyrosin kinase inhibitorのgenisteinあるいはherbimycin Aの存在下ではIL-1βとTNF-αによるuPAの合成は抑制され、protein tyrosin phosphatase inhibitorであるorthovanadate存在下ではTNF-αによるuPAの合成は促進した。 2.NFκB inhibitorであるpyrrolidinedithocarbamateはTNF-αによるuPAの合成を抑制した。 3.PKC activatorであるphorbol 12-myristate 13-acetateは、uPAの合成を促進した。 4.IL-1βとTNF-αはuPAの合成を相乗的に促進した。 5.PMAの存在下では、IL-1βとTNF-αによるuPAの合成を相乗的に促進した。
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