研究概要 |
睡眠時ブラキシズムの計測にあたって,予備実験として,ブラキシズム時に活動する咬筋筋電図と脳波,歯ぎしり音の同時記録における計測において,今回の研究に必要十分な信頼性があるかどうか検討を行った,実験に際しては被験者5名を対象に,覚醒下で実験を行った結果,各機器による影響は認められなかった. この結果をふまえ,実際に睡眠時における同時記録実験,および各被験者の自宅で,計測装置のセッティングが可能かどうかについて検証を行った.この実験も被験者5名で行い,各被験者3回(3夜)の計測を行った結果,計測における再現性があることが認められた.また,計測機器の取り扱いに関しては,希望する小型脳波計が使用できなかったため,装置構成が複雑になり,一般患者の計測には,機器の取り扱いに関して,十分な指導を行わなければならないなどの多少の困難があると考えられる. 計測と並行して,計測で得られた脳波記録と音声記録から,被験者の睡眠ステージを判定し,ブラキシズム発現を自動的に検出するアルゴリズムについて検討を行いました.その過程において,正確な睡眠深度の判別が困難であり,睡眠時ブラキシズムがどの睡眠深度において発現したかを判定することが困難であることが明らかとなりました.
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