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2006 年度 研究成果報告書概要

睡眠時ブラキシズムの重症度に関する臨床的診断基準の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17592019
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

佐藤 順康  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40397675)

研究分担者 矢谷 博文  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (80174530)
瑞森 崇弘  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (10200023)
石垣 尚一  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40212865)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
キーワード睡眠時ブラキシズム / 筋電図 / 脳波計
研究概要

本学倫理委員会に提出し,承認された研究計画に基づき,本学顎関節咬合科を受診したブラキシズムを有する患者148名を対象に,睡眠時ブラキシズムに関する臨床検査項目ならびに質問表によるアンケートを実施し,検討を行った.その結果,睡眠時ブラキシズムとの関連が示されたのは性別と不安に関する精神項目であり,睡眠時ブラキシズムとの関連が認められた項目が明らかとなった.
しかし,この項目では睡眠時ブラキシズムの重症度の評価は困難である.そこで,これまでの睡眠時ブラキシズムの研究で関連が示唆されてきた臨床所見から,新たに「睡眠時ブラキシズムの臨床所見検査表」の作成を試みた.検査表の項目が睡眠時ブラキシズムの重症度に関する臨床的診断基準として確立可能かどうか検証するために,本学歯学部附属病院職員の中から,ブラキシズム有するもの14名と対照群として睡眠時ブラキシズムを有しないもの10名を対象に,睡眠時ブラキシズムの計測を行った.この実験では,ポータブル型筋電計を用いて,自宅での睡眠時ブラキシズム回数の計測を各被験者3回(3夜)行い,分析を行った.その結果,重症度の判定は臨床所見で行うことは困難であり,睡眠時ブラキシズムを直接評価する必要性が再認識された.
本研究では,睡眠時ブラキシズムの重症度に関する臨床的診断基準として睡眠時ブラキシズムの回数に着目し,睡眠時に発生したブラキシズムの回数を計測できる皮膚貼付型の計測装置を用い,患者負担の軽減を図った.これにより昨年課題であった機器の取り扱いで生じる誤差などの軽減が可能となり,実験の精度が向上した.しかし,未だ睡眠時ブラキシズムの発現に関して不明瞭な点が多く,また,自宅で簡便に睡眠時ブラキシズムを計測する機器がないのが現状である.今後は,睡眠時ブラキシズムの回数だけではなく,継続時間,強度などを経時的に計測する機器の開発を行っていく予定である.

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公開日: 2008-05-27  

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