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2006 年度 実績報告書

インプラント周囲の骨破壊活動性を評価できるチェアーサイド検査システムの実用化

研究課題

研究課題/領域番号 17592025
研究機関岡山大学

研究代表者

荒川 光  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30304314)

研究分担者 窪木 拓男  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
完山 学  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90294420)
上原 淳二  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (10379836)
縄稚 久美子  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10379787)
キーワードインプラント周囲炎 / 歯肉溝滲出液 / 単純除去率 / 腫瘍壊死因子 / 可溶型レセプター / ELISA / QOL / レスポンスシフト
研究概要

現在,当科のメンテナンスプロトコルに従い,インプラント義歯装着患者にリコールを行い,インプラント周囲歯肉溝滲出液(PICF)の採取を継続して行っている.今年度は,2005年3月31日までに当科でインプラント義歯を装着した全リコール患者の診療録調査を行った.また,昨年度に引き続きインプラント周囲歯肉に炎症が認められ,かつレントゲン的に骨吸収が確認された4名のPICFを用いて,腫瘍壊死因子α(TNFα)の可溶型レセプター(sTNFR-I, sTNFR-II)との関連を検討した.そして,口腔インプラント治療の効果を総括的に捉えるために,リコール患者のQOLレベルがどのように変化するかの検討を行った.
【方法】
1.2006年4月現在,インプラント義歯装着後1年以上の患者の診療録から,患者基礎データならびにインプラント体の予後(除去率)調査を行った.
2.インプラント周囲炎と疑われた4名のインプラント体周囲からPICFを採取し,同時にデンタルX線撮影を行った.そして,PICF中のsTNFRの測定は,ELISA法により定量的に行った.
3.振り返り項目を備えた当科独自のQOLアンケートを用いて,リコール患者の術前,術後ならびに術後からみた術前のQOLレベルを測定した.
【結果】
1.当科の全リコール患者は169名(男/女:66/103,平均年齢:50.1歳),インプラント体埋入総本数は474本であった.そのうち除去されたものは21本で,単純除去率は4.4%であった.
2.骨吸収が認められたインプラント体周囲のPICF中のsTNFR-IおよびsTNFR-II濃度は,骨吸収が認められなかったものに比べ高かった.
3.口腔インプラント治療を受けた患者にもレスポンスシフトが起こることが確認された.
今後,継続的にPICF採取を行うことでサンプル数を増やし,網羅的なタンパク定量を行う予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] インプラント義歯装着患者のQoLレベル測定におけるレスポンスシフトの影響2006

    • 著者名/発表者名
      荒川 光ら
    • 雑誌名

      第36回日本口腔インプラント学会学術大会プログラム・抄録集

      ページ: 148

  • [雑誌論文] 日本人を対象とした口腔インプラント治療の臨床成績に関するSystematic Review2006

    • 著者名/発表者名
      荒川 光, 窪木拓男
    • 雑誌名

      歯界展望 108 (1)

      ページ: 131-140

  • [雑誌論文] 金属アレルギー患者に対するインプラント治療・チタン製修復物による暴露試験でチタンの安全性を確認した症例2006

    • 著者名/発表者名
      完山 学ら
    • 雑誌名

      日本口腔インプラント学会誌 (印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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