研究課題/領域番号 |
17592044
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
杉山 哲也 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (50216347)
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研究分担者 |
櫻井 薫 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20153950)
大神 浩一郎 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (40366175)
上田 貴之 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (20366173)
小平 順可 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (40385141)
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キーワード | 二酸化チタン / 高齢者 / 義歯床 / 義歯清掃 / 口腔衛生 |
研究概要 |
義歯床用アクリリック・レジン・プレート表面に二酸化チタン薄膜加工を施すことにより、レジン表面が親水性となり、高い清掃性が期待できることを平成17年度までに明らかにした。今年度はコーティングした二酸化チタン薄膜の耐久性と細菌の付着能について検討を加えた。 加熱重合した円柱状の義歯床用アクリル系レジン(アクロン、GC)の基底面を#1000まで研磨し、そこにSi含有プライマー(パルチタンRP3000、日本パーカライジング)およびTiO_2含有トップコート(パルチタン5603、同)をエアブラシにて塗布したものを試料とした。コントロール群(水中保管)、ブラッシング群(ブラシ圧3Nにて1万回ブラッシング)および超音波洗浄群(40kHz、100分間超音波洗浄)に試料を分け(各10個)、機械的清掃後のTiとSiの定量を電子線マイクロアナライザー(JXA-8202,日本電子)にて、Ti/C(原子量%比)およびSi/C(同)を計測することによって行った。各条件内のTi/CとSi/Cの相関関係をPearsonの相関係数にて算出したところ、すべてに正の相関が認められた。また、各清掃条件間のTi/Cの比較を一元配置分散分析の後にBonferroni検定で行ったところ、各群間でTi/Cに有意差は認めなかった。従って、TiO_2コーティングはブラッシングおよび超音波洗浄に対し、耐久性を有することが明らかとなった。 また同様の義歯床用アクリル系レジン表面に、二酸化チタンコーティングした試料としない試料(各15個)をEscherichia coli株(JM109)の菌液に37℃、12時間浸漬後、超音波洗浄し、試料表面の残留菌数を計測した。CFU、OD値ともに二酸化チタンコーティングした試料としない試料との間に差があり、二酸化チタンコーティングしたものの残留菌数が少なく、二酸化チタンコーティングの微生物付着抑制効果が示唆された。
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