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2005 年度 実績報告書

レーザーアブレージョン法(ナノテク)を用いたアパタイト超薄膜インプラントの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17592056
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

樋口 裕一  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (10181083)

研究分担者 橋本 典也  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (20228430)
本津 茂樹  近畿大学, 生物理工学部, 教授 (40157102)
キーワードインプラント / アパタイト薄膜 / レーサーアブレージョン / 生体親和性
研究概要

1.アパタイト薄膜の形成
アパタイト(HAp)薄膜作製条件は,成膜温度300℃,O_2+H_2Oガス0.8mTorr雰囲気中,1〜10Hzの照射間隔で,ターゲット上のエネルギー密度を1J/cm^2に設定し,ターゲットの過熱を防止し,均一な薄膜を作製するために,インプラント体は真空装置内で低速回転させた.その後,電気炉内で380℃-1hrのポストアニールにより結晶化した.
2.細胞培養試験
2週間後,膜厚200nm,膜厚500nmにおいて膜厚500nmおよび対照に比較して有意にオステオカルシンmRNAの発現量が多く,膜厚200nmで最多であった.しかし,アルカリフォスファターゼmRNA発現について,無処理群および実験群で有意差は認められなかった.3週間後,膜厚200nmにおいて他の3種類と比較して有意にオステオカルシン,アルカリフォスファターゼ両mRNAの発現量が多かった.
2週間後,コーティングした全ての試料で対照に比較してオステオカルシン蛋白の発現が有意に多かったものの,群間に有意差は認められなかった.3週間後では全ての試料群間で有意差は認められなかった.
3.動物実験
インプラント体表面のマップ観察から,表面積および表面粗さが対照,膜厚50nmおよび膜厚300nmの順に減少していた.動物実験後の歯槽骨のSEM観察ではシリンダー型,ネジ型共に膜厚50nmおよび膜厚300nmではともに対照と比較して多くの新生骨を形成している像が確認できたが,両者の新生骨形成像に差異は認められず,面積計測からも差は得られなかった.光学顕微鏡観察では,対照はネジ山までの新生骨形成が認められなかったが,膜厚50nmそして膜厚300nmではともにネジ山までの新生骨形成が観察された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] レーザーアプレーションを用いたアパタイト超薄膜被覆インプラント2005

    • 著者名/発表者名
      樋口裕一
    • 雑誌名

      第49回日本学術会議材料研究連合講演会講演論文集

      ページ: 333-334

  • [雑誌論文] 失われた骨,歯を取り戻す-人工骨・人工歯根の新素材-2005

    • 著者名/発表者名
      樋口裕一
    • 雑誌名

      Biophilia 1・3

      ページ: 22-27

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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