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2005 年度 実績報告書

ホメオボックス遺伝子発現プロファイルを用いた口腔癌のリンパ節転移マーカーの検索

研究課題

研究課題/領域番号 17592060
研究機関北海道大学

研究代表者

柏崎 晴彦  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (10344516)

研究分担者 浜田 淳一  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (50192703)
キーワードホメオボックス遺伝子 / 口腔癌 / 癌の浸潤・転移
研究概要

癌の浸潤・転移は基本的に細胞がもつ固有の位置情報の変化が原因と考えられる.発生過程における位置情報のマスター因子としてHOX遺伝子群(ホメオボックス遺伝子のひとつのファミリー)が知られている.HOX遺伝子群は4つの異なった染色体上に9〜11個のHOX遺伝子からなる遺伝子集合体(クラスターA, B, CおよびD)として存在し,合計39個存在する.
まず,口腔癌におけるホメオボックス遺伝子群の発現プロファイルを明らかにする目的で,口腔扁平上皮癌と正常口腔粘膜上皮との間でHOX遺伝子群のmRNAレベルの発現をリアルタイムRT-PCR法で定量し,以下の知見を得た.
1.正常粘膜上皮では,クラスターDに属するHOX遺伝子の発現が他のクラスターのHOX遺伝子に比べ高いことがわかった.
2.一方,扁平上皮癌組織は,正常粘膜組織に比べ明らかに異なったHOX遺伝子の発現パターンを示した.とりわけクラスターA, B, Cに属する16個のHOX遺伝子の発現レベルは,正常粘膜組織に比べ扁平上皮癌組織において有意に高かった.
3.以上,口腔扁平上皮癌組織のHOX遺伝子の発現パターンは,正常口腔粘膜上皮のそれとは異なることが明らかとなった.
【今後の研究計画】正常口腔粘膜上皮に比べ口腔扁平上皮癌組織で発現の亢進していたHOX遺伝子の発癌・転移・浸潤における役割について明らかにする.具体的には,培養口腔扁平上皮癌細胞の特定のHOX遺伝子の発現レベルを人為的に操作(発現ベクター導入あるいはRNA干渉の利用)し,細胞生物学的性状ならびに癌関連遺伝子の発現について解析する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Alteration of Hox gene Expressions in the Normal-Dysplasia-Carcionoma sequence of the oral Mucosa.2006

    • 著者名/発表者名
      Hassan N.M.M.
    • 雑誌名

      Journal of Head and Neck Cancer (in press)

  • [雑誌論文] Relationship between bite force and body mass index in the institutionalized elderly.2005

    • 著者名/発表者名
      Kashiwazaki H
    • 雑誌名

      Geriatr.Gerontol.Int. 5

      ページ: 89-93

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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