研究課題
本研究において、マウスank遺伝子と相同なヒト遺伝子であるANKH遺伝子を関節内障発症に関わる候補遺伝子の一つとして、顎関節内障患者に対するANKHの遺伝子多型を解析した。方法:本学附属病院を受診し、十分なインフォームドコンセントを行った後、同意を得られた関節内障click 16例、closed lock 39例、計55例の患者を対象とした。ANK調節領域をgenomic PCRにて増幅し、ダイレクトシークエンスによりANKHの調節領域内に存在する遺伝子多型ANK-TR(GGCの7-8回の繰り返し配列)、ANK-OR(TCGCCCCGの1-2回の繰り返し配列)に関して遺伝子多型解析を行った。結果:ANK-TRに関して、7/7がclick 2例、closed lock 6例、7/8がclick 11例、closed lock 17例、8/8がclick 3例、closed lock 16例であった。、ANK-ORに関して、1/1がclick 1例、closed lock 6例、1/2がclick 12例、closed lock 13例、2/2がclick 3例、closed lock 20例であった。Allele頻度に関しては、ANK-OR、ANK-TRともにclick、closed lock群間に統計学的有意差を認めなかった。遺伝子型では、ANK-ORにおいて、closed lock群で2/2の割合が有意に高かった。
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