研究課題/領域番号 |
17592077
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
古森 孝英 神戸大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50251294)
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研究分担者 |
横尾 聡 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (00322206)
寺師 浩人 神戸大学, 医学部附属病院, 助教授 (80217421)
尾島 泰公 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (40403240)
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キーワード | 人工粘膜 / 培養複合口腔粘膜 / feeder layer / ヒト真皮無細胞matrix / 基底膜再生 |
研究概要 |
われわれが作成し臨床応用を行ってきた培養複合口腔粘膜は、従来の人工粘膜作成に使われていたfeeder layerや動物血清といった他動物由来物質を全く使用しないものの、患者自身の口腔内より採取・培養した上皮細胞の支持体としてヒト真皮無細胞マトリックス(Allo Derm^<(R)>)を使用し、この他個体由来物質を使用することが唯一問題であった。本研究では、培養複合口腔粘膜作成過程において、他動物・個体由来の物質を完全に排除するため、Allo Derm^<(R)>)に替わる生体材料の開発・改良が目的である。平成17年度においては、それに先立ち、粘膜組織の再生には基底膜再生は必須であるという観点に立ち、従来より作製してきた培養複合口腔粘膜において基底膜再生機転について研究を行った。併せて、培養複合口腔粘膜として移植される細胞の、移植後の細胞動態についても検討した。平成18年度においては、われわれの作製する培養複合口腔粘膜は、完成時に基底膜を有しており、その主要成分としてCollagen, Laminin等を保持していることが明らかとなった。この基底膜構成成分は経時的に変化し、それに伴い基底膜立体構造が変化していることも明らかとなった。さらにわれわれの作成した培養複合口腔粘膜移植後の創傷治癒過程においては、Laminin-5の発現が明らかであり、現在までに明らかにしてきたperlecanやLaminin-1の発現している事実との併せると、通常の創傷治癒と極めて類似したものであることが確認された。
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