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2005 年度 実績報告書

骨髄幹細胞からの顎骨ならびに歯胚の誘導と再生医療への応用開発

研究課題

研究課題/領域番号 17592081
研究機関広島大学

研究代表者

明石 靖史  広島大学, 歯学部, 教務員 (50397949)

研究分担者 福井 康人  広島大学, 病院・医員 (90363085)
小林 雅史  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30346506)
岡本 哲治  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00169153)
キーワード骨髄幹細胞 / 顎骨 / 歯胚
研究概要

(目的)骨髄には多分化能と自己複製能を有する造血幹細胞や、それ以外の幹細胞が存在し、培養条件によっては骨芽細胞や、軟骨細胞などに分化することが知られている。しかしながら、一般的な培養条件では、培養液中に、血清を添加し、培養が行われていることが報告されている。この、血清存在下の培養条件では、血清中に存在する様々なgrowth factorや、ホルモンなどが存在するので、正確な組織分化過程を明らかにすることは、困難である。本研究では、マウス骨髄細胞から、無血清培養条件下にて、幹細胞の維持ならびに増殖を行い、そこから顎骨ならびに歯胚などの顎顔面領域の組織分化を目指した。
(方法)C57BL/6J 8週齢の雌マウスを安楽死させた後、両側大腿骨を摘出し、そこから骨髄細胞を取り出し、培養液中にて遠心分離後、骨髄細胞をタイプIコラーゲンコートしたフラスコに各培地条件下にて播種し、増殖ならびに組織分化を検討した。培地条件としては、RPMI1640とDMEMを1:1に混合したRD培地と、DMEMとF12を1:1に混合したDF培地を基礎にRD-DF培地を作成し、メルカプトエタノール、アミノエタノール、sodium selenite,トランスフェリン、インスリンの5つのfactorを加えた物を基礎培地として、検討した。
(結果)RD-DF培地に上記5つのfactorを加えた物だけでは、骨髄幹細胞はほとんど増殖を認めなかった。そこで、マウスES細胞の未分化性に必須である白血病阻止因子;LIFならびに、オレイン酸、を加えた7FにFGF-2,ヘパリン、およびBMP4のfactorを加えた無血清培地条件では、骨髄細胞は、増殖を認め、内皮細胞様の形態を示す細胞と、樹上突起をのばした細胞、ならびに繊維芽細胞用の形態を示した細胞の出現が、確認され、増殖を示した。
(次年度の計画)本年度の研究により、マウス骨髄細胞から無血清培養下での培養条件がほぼ確率したことから、分子マーカなどを用いて、骨髄細胞の検出ならびに分離を行い、顎顔面組織の誘導を試みる予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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