研究課題/領域番号 |
17592118
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
瀬上 夏樹 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40148721)
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研究分担者 |
利波 久雄 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70139773)
吉竹 佳の 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (00150764)
金山 景錫 金沢医科大学, 医学部, 講師 (50329380)
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キーワード | 顎関節疾患 / MR画像 / 滲出液像 |
研究概要 |
1.関節症患者55関節の滑液中の蛋白成分、サイトカイン、発痛物質の微量測定などを施行した。その結果、MR画像において滲出液陽性像を示した患者群(17関節)では陰性像群(37関節)に比べて有意に蛋白濃度ならびに可溶性Tumor Necrosis Factor Receptor(sTNFR-1)濃度が高値を示した。また4段階に分類した滲出液像の程度に相関して、蛋白、sTNFR-1、sTNFR-2のいずれも高くなる傾向を呈した。 2.滑液中の微量蛋白分析(NEpHGE-SDS-PAGE)では、顎関節症IIIb型(16関節)とIV型(10関節)ではコントロール群(7関節)に比べて高い蛋白濃度(1353mg/ml vs. 2485mg/ml vs. 615mg/ml)を示した。また電気泳動による解析では22種類の分子量の蛋白バンド(14ミ 700kd)がみられたが、患者群ではコントロール群に比して140kdよりも大きな分子量の蛋白が有意に発現した。 3.54関節の顎関節症患者の滑膜組織中のカプサイシンレセプター(TRPV-1)の発現を免疫組織化学的に検討したところ、TRPV-1陽性所見(31/54関節)はコントロール群(8/10関節)に比べて有意ではなく、陽性細胞率と疼痛程度にも相関はなかった。
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