研究課題/領域番号 |
17592133
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
松山 順子 新潟大学, 医歯学系, 助手 (30293236)
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研究分担者 |
佐藤 拓一 東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (10303132)
富沢 美惠子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50107786)
高橋 信博 東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (60183852)
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キーワード | PCR法 / real-time PCR法 / 小児 / 細菌叢 / う蝕 / 歯周炎 |
研究概要 |
申請者らは、これまでの研究でPCR-RFLP(Polymerase Chain Reaction-Restriction Fragment Length Polymorphism)法を用いて、口腔細菌叢の変化を"定性的"に検出する方法を確立してきた。本研究では、さらにそれを発展させ、"定量的"な検出が可能なリアルタイムPCR法により細菌叢のシフトを解析・モニタリングする方法を確立し,臨床応用を試みることを目的とした。 小児の口腔内(健康な歯面)から歯垢を採取し解析の試料とした。歯垢の採取にあたっては、研究の趣旨を十分に説明、同意を得た上で行った。採取した歯垢から通法に従いDNAを抽出し、リアルタイムPCR法により歯垢中の細菌を定量的に検出した。検出系として、 SYBR Green Iによるインカレーションダイを用い、S.mutans、S.sobrinus、Veillonellaをターゲットとしたprimersを用いて、定量的検出を行った。その結果、健康な歯面上の歯垢では、Veillonellaの占める割合はS. mutansに比較して、高い傾向を示した。さらにS.sobrinusは、全ての試料において検出率が低かった。今後は、試料(対象)の年齢の幅を広げるとともに、Caries歯面上の歯垢を解析し、HealthyとCariesの歯垢の比較を行い、口腔細菌叢のシフトを解析・モニタリングしていく必要があると考えている。
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