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2005 年度 実績報告書

抗菌タンパクβディフェンシン遺伝子導入によるう蝕予防の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17592146
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道医療大学

研究代表者

五十嵐 清治  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20001943)

研究分担者 安彦 善裕  北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 教授 (90260819)
齊藤 正人  北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 講師 (50337036)
キーワードβディフェンシン / 抗菌タンパク / 遺伝子導入 / 細胞増殖 / 細胞分化
研究概要

本研究を遂行するにあたって基礎的データーとなる、生体組織でのβディフェンシンの発現および局在の解析を以前から行ってきた。本年度の研究概要としては、ラット唾液腺に抗菌タンパクβディフェンシン遺伝子を導入するための前実験として、様々な培養細胞にヒトβディフェンシン遺伝子を導入し細胞の変化、特に細胞増殖および分化の変化についての解析を行った。
本研究の進行状況としては、ヒト角化上皮細胞株HaCaTそして口腔由来扁平上皮がん細胞株、KB、SASおよびSCC9の4種類の細胞に、humanβディフェンシン1から4の遺伝子を導入し、これらの細胞の特性を検索した。βディフェンシンが強発現した細胞はコントロールと比較し有意に細胞増殖および細胞遊走の性質を抑制し、これらの細胞増殖はCyclin dependent kinase inhibitorであるp21/waf1およびp27/kip1に制御されていること示した。また、βディフェンシンが強発現細胞では、keratin10やinvolclinなど角化上皮細胞の分化マーカーの発現上昇がみられ、βディフェンシンが細胞分化に関与するという知見も得た。これらのデーターは2006年3月に開催された米国歯科学会(オーランド3/7〜3/10,2006)で発表した。
βデイフェンシン蛋白は単に抗菌作用のみならず免疫系に深くかかわることが最近報告されているが、本研究により細胞増殖や細胞分化にも関与することが示唆された。
本年度は培養細胞にβディフェンシンの遺伝子を導入し、それに伴う細胞特性について検索し成果を得たが、来年度は実際に実験動物に遺伝子導入を行い、それに伴う唾液腺組織の変化を検索し、成果を得たいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 唾液と歯肉のディフェンシン -その臨床的意義-2005

    • 著者名/発表者名
      安彦善裕
    • 雑誌名

      日本歯科評論 増刊2005

      ページ: 179-184

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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