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2008 年度 実績報告書

視覚素材に対する視知覚分析

研究課題

研究課題/領域番号 17592151
研究機関日本歯科大学

研究代表者

馬場 宏俊  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (90328865)

研究分担者 下岡 正八  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (60060448)
キーワード視知覚 / 眼球運動 / 視覚素材
研究概要

歯科医学教育において学習者の理解を助けるために視覚素材が用いられるが,教育者の意図を学習者が正しくつかんでいるかは明らかでない。教育者自身は視覚素材を見たとき,専門家であるがために,情報を探索する上で合理的な見方をしているのではなかろうか。学習者と教育者との間で情報探索の仕方に差が有るとすれば,学習者が教育者と同様な情報探索を行えるよう視覚素材を考慮する必要がある。そこでまず歯学部5年生のボランティア20名に対して混合歯列顎模型と4種のラバーダムクランプの写真を同時に提示するテスト画像を用い,指示した歯に適合するラバーダムクランプを選択する際の眼球運動を測定するとともに,選択するまでの反応時間を記録する実験を行った。また同じテスト画像を用い,小児歯科専門医2名と小児歯科認定医2名の計4名で同様に実験を行った。両実験結果を比較したところ,選択するまでの反応時間は学生の平均が13秒だったのに対し小児歯科医では4秒と短かった。また,指示した歯に最適なラバーダムクランプを選択した学生は20名中7名であったが,小児歯科医は全員が正しく選択した。そしてラバーダムクランプを選択する際の眼球運動の軌跡について比較すると,学生では顎模型と各ラバーダムクランプの間を繰り返し視線が走査し複雑な軌跡を示したのに対し,小児歯科医では模型から目的のラバーダムクランプに至るまで非常に単純な軌跡を示した。以上より,学習者と教育者とでは同じ視覚素材を見ても情報探索の仕方が異なり,学習者は教育者のように合理的に視覚素材を見ていないことが確認できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ラバーダムクランプを選択する際の視知覚情報処理-歯学部5年生の眼球運動と反応時間-2008

    • 著者名/発表者名
      馬場宏俊, 下岡正八
    • 学会等名
      第46回日本小児歯科学会大会
    • 発表場所
      埼玉・大宮ソニックシティ
    • 年月日
      20080612-20080613
  • [学会発表] 眼球運動測定装置を用いた視覚再認(反応時間)と性格2008

    • 著者名/発表者名
      馬場宏俊, 下岡正八
    • 学会等名
      第21回日本歯科医学会総会
    • 年月日
      20080000
  • [学会発表] ラバーダムクランプを選択する際の視知覚情報処理-小児歯科医の眼球運動と反応時間-2008

    • 著者名/発表者名
      馬場宏俊, 足利正光, 下岡正八
    • 学会等名
      第26会日本小児歯科学会北日本地方会大会
    • 発表場所
      北海道・北海道大学学術交流会館
    • 年月日
      2008-10-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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