研究課題/領域番号 |
17592153
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
中村 芳樹 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10097321)
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研究分担者 |
野田 晃司 鶴見大学, 歯学部, 助手 (10148059)
及川 崇 鶴見大学, 歯学部, 助手 (60386919)
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キーワード | 遺伝子 / microarray / laser microdissection / 歯の移動 / 歯根膜 / 歯肉 / 線維芽細胞 / 結合組織 |
研究概要 |
本年度は歯を移動した際の歯根膜の遺伝子発現について検討することを目的とした。そこで、歯の移動の初期変化として歯の移動6時間と、大きな組織変化の起っている歯の移動5日間の歯根膜に着目し、遺伝子の解析を行なった。 ラット上顎第一臼歯の歯の移動を6時間と5日間行い、第1臼歯の凍結非脱灰切片を作製し、laser microdissection法により歯根膜採取し、DNAマイクロチップを用いて発現遺伝子の解析を行い、前年度の正常下での歯根膜の発現遺伝子のデーターと比較検討した。なお、比較検討は正常下での歯根膜の発現遺伝子より5倍以上強く発現しているものと1/5以下のものをリストアップして行なった。 その結果、全遺伝子44284中、圧迫側ではその発現が5倍以上増加したものは267個、その内既知の遺伝子60個、未知の遺伝子207個、1/5以下に減少したもの672個、その内既知のもの129個、未知のもの543個であった。牽引側では5倍以上のもの237個、その内既知のもの60個、未知のもの177個、1/5以下に減少したもの385個、その内既のもの98個、未知のもの287個であった。現在これらについて、それぞれの機能別に分類中である。 また歯の移動5日のデータについても、圧迫側と牽引側に分けて、遺伝子を仕分けし、分類していきたい。
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