研究概要 |
(1)ホスホホリンとコラーゲンの複合体生成と相互作用の分析 牛歯象牙質より0.5M EDTA脱灰、カルシウム沈澱、陰イオンカラムクロマトグラフィーによりホスホホリンを精製した。さらに、typeIコラーゲンを抽出し、中性条件下にて線維形成させる。ホスホホリンとtypeIコラーゲン線維とを架橋剤ジビニルスルフォンを用いて架橋結合し、さらにスポンジ状に成形してホスホホリン/コラーゲン複合体を得た。 (2)骨髄幹細胞のホスホホリン/コラーゲン複合体内三次元培養系の確立 ラット大腿骨骨髄組織からout growth法(10%FBS-DMEM)により得られた細胞を継代培養し、骨髄幹細胞系を樹立した。樹立された細胞を,本複合体上でMEM (FBS添加,100u/mlペニシリン,100ug/mlストレプトマイシン,0.24ug/mlアンフォテリシンB含有)にて5%CO_2、95%-air、37℃で培養して、培養条件を決定した。 (3)ホスホホリン/コラーゲン複合体三次元培養系の細胞生物学的解析 本複合体中の骨髄幹細胞の増殖について、RNA合成量を蛍光光度計にて測定した。 (4)SEMによる細胞/コラーゲン複合体の観察 SEMにより微細構造学的にコラーゲンスポンジ内での細胞動態を観察した。
|