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2006 年度 実績報告書

歯周病原性細菌を使用した人工バイオフィルムの解析とそれに対する抗菌剤の有効性

研究課題

研究課題/領域番号 17592164
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

中川 種昭  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00227745)

研究分担者 石原 和幸  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00212910)
穂坂 康朗  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30246350)
キーワード歯周病原性細菌 / 人工バイオフィルム / 抗菌剤
研究概要

口腔内には500種を超す細菌が複雑なバイオフィルムを形成している。これらのバイオフィルムの構成細菌のうち一部が増加することにより齲蝕や歯周病が起こる。歯周病はグラム陰性偏性嫌気性菌によって引き起こされる。慢性歯周炎病巣では、Porphyromonas gingivalis, Treponema denticola, Tannerella forsythensisがバイオフィルム中に占める割合が増加していることが知られている。本研究ではこれらの細菌のバイオフィルム形成のメカニズムおよびバイオフィルムに対する抗菌剤の効果について解析し、薬剤によるバイオフィルム形成阻止による歯周炎の治療の確立を目的とした。
PlanktonicなP.gingivalisに対するpovidone-iodine gargleの効果を検討した結果、chlorhexidineに比較して高い殺菌効果が認められた。そして、この作用がバイオフィルムでも認められるかどうかを明らかにするために、24 well plateにcell culture insertを入れ、嫌気条件下でヘミンとメナジオンを含むTryptic soy broth中でpolycarbonate membrane(PCM,0.4μm孔)上にP.gingivalisを接種し、そのバイオフィルム形成能を定量的に測定する系を構築した。現在その系を用いて、povidone-iodine gargleの種々の濃度と作用時間での効果を検討中である。
さらに慢性歯周炎の病原体と考えられているP.gingivalis, T.denticola, T.forsythensisの3つの歯周病原性細菌による複数菌種のバイオフィルムの形成を試み、複数菌種によるバイオフィルム形成と抗菌剤感受性について今後検討していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Susceptibility of Actinobacillus actinomycetemcomitans to six antibiotics decreases as biofilm matures2007

    • 著者名/発表者名
      Takahashi N, Ishihara K, et al.
    • 雑誌名

      J. Antimicrob. Chemother. 59(1)

      ページ: 59-65

  • [雑誌論文] The Efficacy of Povidone-Iodine Productsagainst Periodontopathic Bacteria2006

    • 著者名/発表者名
      Taneaki Nakagawa, et al.
    • 雑誌名

      Dematology 212

      ページ: 109-111

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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