研究課題
基盤研究(C)
<研究目的>本研究の目的は、歯周病のバイオフィルム形成におけるグリコカリックスの関与を検索し、駆逐法を考えることで、Actinomycesを供試した。又、歯周病関連性菌Porphyromonas gingivalisとActinobacillus actinomysetemcomitansのAI-1(acy1-homoserine lactone:Acy1-HSLs)への応答を検討した。<研究方法>供試菌P.gingivalis4株及びA.actinomysetemcomitansに、合成Acyl-HSLs(Sigma-Aldrich)を各々100μM、10μM、100nM添加し、SDS-PAGE後、銀染色、クーマシーブルー染色及び抗P.gingivalis全菌体ウサギ血清を用いWestern blot法で変化を調べた。更にAcy1-HSL添加培養菌体を1/2濃度(低培養)液体培地で経時観察した。Actinomyces(ATCC 15987、ATCC 12104、ATCC 12102)を前培養後、フローセルシステムでバイオフィルム形成を試み、経時観察した。<研究結果>合成Acyl-HSLsのN-tetradecanoyl-HSLは、供試全P.gingivalisの増殖を濃度依存的に抑制した。A.actinomysetemcomitansは変化がなかった。N-tetradecanoyl-HSL添加培養P.gingivalisは、非添加と比較し、SDS-PAGEパターンは変化した。低栄養倍地中では、N-tetradecanoyl-HSL添加前培養P.gingivalis菌体は、非添加前培養菌体よりも、よく増殖した。又供試Actinomyces菌株が、一定の流速下でフローセルのガラスプレート上細菌コロニーを数視野認め、菌の発育を確認できた。その後流速を落とし、経時的観察の結果、そこで増殖し、マイクロコロニーを形成することがわかった。
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