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2006 年度 研究成果報告書概要

カルシニューリンの歯肉線維芽細胞炎症応答における役割

研究課題

研究課題/領域番号 17592166
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

中尾 寿美  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20102577)

研究分担者 小方 頼昌  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (90204065)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
キーワード歯肉線維芽細胞 / 炎症 / カルシニューリン / サイクロスポリンA / プロスタグランジンE_2 / シクロオキシゲナーゼ
研究概要

本研究では、歯肉線維芽細胞におけるPGE_2産生メカニズムについて、細胞内伝達情報経路のなかで重要な役割を占めるカルシニューリンの作用について、免疫抑制剤であるサイクロスポリンAとFK506を用いて検討を行った。
1.PGE_2産生
サイクロスポリンAは単独で濃度依存的および経時的にPGE_2を産生した。IL-1βによるPGE_2産生に対し増強する傾向が認められた。FK-・506を用いてサイクロスポリスAと同様の効果を検討した結果、FK-506はIL-1βによるPGE_2産生を増強した。
2.IL-1βによるプライミグにおよぼす効果
IL-1βを6時間作用させた後、ブラジキニンを30分作用させると多量のPGE_2が産生されるが、同時にサイクロスポリンAとFK-506を作用するとプライミング効果はさらに増強された。
3.シクロオキシゲナーゼー2mRNA発現
PGE_2合成酵素であるシクロオキシゲナーゼー2mRNA発現をRT-PCR法により測定した。サイクロスポリンAによりシクロオキシゲナーゼー2mRNA発現が認められ、IL-1βによる発現に対してサイクロスポリンAは増強傾向を示した。さらに詳細な検討を行うため、リアルタイムRT-PCR法による検討も行った。サイクロスポリンA単独で用量に依存したシクロオキシゲナーゼー2mRNA発現が認められた。またIL-1βとサイクロスポリンAを組み合わせることにより、シクロオキシゲナーゼー2mRNAの発現増加が認められた。
本実験結果から、サイクロスポリンA単独ではPGE_2産生に大きな影響を与えないが、サイトカインなどの炎症性因子による刺激や、歯周組織の炎症に対しては他の組織における作用とは異なり、サイクロスポリンAは炎症を促進する方向に働くことが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Manganese stimulates Ca^<2+> mobilization in human gingival fibroblasts2006

    • 著者名/発表者名
      M Takao, S Nakao
    • 雑誌名

      Int J Oral-Med Sci 4 (3)

      ページ: 148-153

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Manganese stimulates Ca^<2+> mobilization in human gingival fibroblasts2006

    • 著者名/発表者名
      M Takao, S Nakao
    • 雑誌名

      Int J Oral-Med Sci 4(3)

      ページ: 148-153

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2008-05-27  

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